△銀子を・・・調教したかった・・・。
銀子を攻略できないだと・・・。こいつマジむかつくんですけど。
サブイベントで銀子をお仕置きできたら80点超えたのに。
リーゼント頭に水ぶっかけて鞭でビシビシしたかったです。
【感想】
調教パートのゲーム性が悪い。
肝心の調教パートが、一番の弱点となってしまった。
残念です。実にもったいない。
絵もキレイだし、声優さんも頑張っているし、シナリオは原作があるんだから間違いようがないし。
あとは、どうやってゲームとして掘り起こすかだけだったのに・・・。
●(絵・背景・キャラクターデザイン)
イベント絵は、凄く綺麗です。立ち絵も良い。背景も丁寧に描かれているので、
閉鎖的な空間をよく表現できていると思います。このあたりの映像面はもう流石エルフといったところでしょうか。
キャラクターデザインも、時代物らしく古めかしく作ってありますが、キャラの魅力は
損なわれることなく、むしろ女性キャラなどは色気をより際立たせていると思います。
男性キャラも、味があっていいですね。今作では、男性キャラもシナリオ上、重要な
働きをするので、この男性キャラの描き方も良かったと思います。
●(シナリオ・テキスト)
言わずと知れた作家の代表作をゲーム化。
作者本人も、「こんなの作って大丈夫?」と心配したと記事で読みました。
原作を読んだことはありませんが、狂気をテーマにするなら他の追随を許さないメーカーであるエルフですから、
今作においてもシナリオに妥協は無いようです。エロゲーと舐めてかかった作者が驚いたのも無理はないでしょう。
以下、シナリオの大まかな流れ。
拉致された男が、調教師の卵としてスカウトされて、同じく拉致されそれまで仕えていた屋敷の奥様を調教するところからスタートいう超展開。
そんなに人材不足なのかよ?、ていうか、そんなリスクの高い人材登用やってて、よく
裏社会の結束とか守られるな、と突っこみを入れてたのも最初だけ。数々の秘密が
明らかになるにつれて、主人公と奥様は、表と裏の社会を行き来し暗躍する黒幕の罠(縄)に
かかったのだということが判ってきます。なぜ主人公が、選ばれなくてはならなかったのか?。
なぜ、調教師として悪に手を染めさせられなくてはならなかったのか?。
それが分かった時には、もう既に主人公は引き返せない所まで足を踏み入れており、
そこから抜け出すにしろ、頭の先まで堕ちていくにしろ、プレイヤーの選択次第で
その末路は変わっていくことができます。エンディングはヒロイン一人につき4つ用意
されています。痛み、快楽など、どの点に調教の重きを置いたかで、エンディングは
3つに変化。あとは逃避で1つ。どれもこれも、一見の価値があるエンディングです。
今作は、調教から堕ちるまでをしっかりと描いています。
臭作で、陵辱をある程度すすめると女性キャラが投げやりになるのとは違います。
臭作のように壊すのではなく、「調教」する。ここが同じ堕ちるでも全然違うところ
でしょう。
テキストですが、良いです。少し時代を感じるのですが、イク→「気をやる」など
一応解説つきですので、そこらへんも対応できるでしょう。
●(声優・BGM・歌)
声優さんの演技が炸裂してます。素晴らしい。淫語にピー音などありません。
BGMは、少し狙いすぎかなと思いますが、これはこれで時代を感じるので、アリかな
とは思います。
●(ゲーム性・やり込み度)
ここが一番の弱点です。これは残念なところでしょう。
調教パートをミニゲームにしたのが裏目に出てしまったと思います。
かったるい・・・。部分アニメを見ている暇もありませんし、そのアニメもよくない。
こんなことなら、媚肉の香りのように、全体をアニメにして、ミニゲームを抜いたほうが
まだ良かったと思います。まぁ、その当時はアニメに挑戦していなかったので
今更言うなよって話なんですけどね。完全版を出すなら今でしょう。
●(H・エロシーンの魅力)
イベント絵も綺麗だし、何より声優さんの演技が素晴らしい。トップクラスでしょう。
ただ、先に述べたとおり、調教パートは魅力が薄いです。尺も短いし、ミニゲームに
気をとられて、落ち着いてテキストを楽しむこともできない。もう少し何とかなった
部分でしょう。
それ以外は、雰囲気も良くて、とても味のある作品に仕上がっていると思います。
是非、リメイクをお願いしますっ。
ありがとうございました。