至上の感動を与えてくれる作品
セット版を購入したので、両方合わせての感想。
とにかく、エンディングにたどり着くまでが長かった。しかしだからこそ、様々なキャラの悩みや葛藤の丁寧な描写をしっかりと味わえ、長い年月の物語を色んな角度から堪能することができた。
主人公は他人を気遣う割には、土壇場で気持ちを揺らがせて自分の気持ちばかり優先するような人物で、なかなかにイライラさせられたが、これもまた、WHITE ALBUMの伝統と言うか、これでこそWHITE ALBUMだというか・・・なんにせよ、妙にリアルさを感じさせる、良い(?)主人公だった・・・ハズ。
特に冬馬かずさの主人公を真っ直ぐに想う気持ちが痛いほど伝わってきて、プレイ後もかなり引きずってしまった。
個人的には最高のヒロインだったと思う。
かずさのTRUE ENDの終盤では、主人公と共に涙し。
そしてオールクリア後の声優さんのボイスメッセージを聴きながら、また涙してしまうという。
音楽面でもCG面でも非常に高い演出力を見せつけられたし、圧倒的なボリュームと精密さを併せ持ったシナリオはいい意味で圧巻だった。
もう、このジャンルにおいては、今後これを越える作品は出てこないだろうし、永久に敵なしだろう。
ゆえに、文句無しで満点である。
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