催眠術を題材にした特殊なシチュエーションが楽しめる作品。二作品収録されているのでお得感もある、ストーリー性は無いに等しいがエロに特化したと考えれば頷ける。キャラ設定も絶妙特にある男が。
まず2本収録されている作品の評価は催眠術が40点、催眠学園は75点。
催眠術は主人公がヒロインへの告白に失敗した所から始まる。おじいさんから遺産という形で送られてきた催眠術の使い方のビデオで催眠術を習得し復習する物語。
この作品の一番のポイントは村越というライバルの存在。彼のキャラが非常に濃い!!
絵に描いた様な変態ぶりは凄まじいの一言。男女から嫌われ容姿も駄目だし欲望を全く隠さない、こんな変態見たことが無いと言わんばかり。この衝撃は凄まじい。
ふとした誤りで村越にこのビデオが渡ってしまったから、さあ大変。欲望に忠実な村越がこの力を使わないはずもなく主人公のライバルとなる。
この、ライバルの存在によってゲームに程よい緊張感があって良い。ターゲットになるキャラは4人と少ないがツボはおさえてある。
致命的なのはグラフィックが酷すぎる事、リメイクに当たりフルボイス化したと言うがキャラの造形は今時このレベルは受け入れられないし、作り直して欲しかった。
また、ボリュームも少なすぎるしCG枚数も差分を入れて50枚行かないのは今時珍しい。
設定やシチュエーションがいいだけに残念だった。
次に催眠学園だが、前作に登場した村越が主人公と言うことで大いに期待したが前作ほど弾けたキャラは発揮されていない。
主人公になった事で幾分か丸くなっており容姿も余り酷いものではなく、前作の村越とは名前こそ同じだが別キャラらしい。
それでもさすが村越、やる事は変態だ。キャラの造形も良くなり全体的にボリュームもアップおまけ要素も充実している。
少ない期間に似たような選択肢ばかりで回想、CGを自力でコンプリートするのはなかなかに骨が折れるだろう。
この作品をやって思ったのがやはり村越はライバルに徹したキャラの方が良い、今作ではライバルがいないので緊張感はなくなってしまったし、プレイヤー=村越のため行き過ぎたキャラはNGだ。寝取られ系が嫌だという人は今作の方が向いていると思われるが。
両方ともボリュームは少ないがカップリングなので調度良い感じ。催眠術というシチュエーションがツボにくればおかずとしても重宝する作品。
2作品のいい所を合わせた続編がやって見たいものだ。