PSソフトの中でもレベルの高い作品。個人的にも大好きなゲームソフトです。
日本を縦断する特急列車ヴェガに乗り、各地のさまざまな観光スッポトなどを巡り旅行気分を味わいながら、わずか15日の旅でいろんな女の子と出会い、別れを体験するゲームです。
物語は唐突に始まります。「一度しか運行されない超特急列車ヴェガ」、「さあ、俺の旅の始まりだ」と言われて物語の始まり。その間にもちょこっと説明が入るけど・・・
まず、このノリに付いて行けるか。主人公がなんで旅に出るのか?とか、主人公にしっかり設定が欲しいと言う人は向いていないかも。
主人公は自分自身。嫌な事があった、いろいろな世界を見て回りたくなったなど、ふと旅に出てみたくなる事ってありません?ゲームのテキストにわざわざ書く必要はないんです、プレイヤーがそれぞれそんな思いを持ってゲームをプレイして欲しい。とこんな事がインタビュー記事に書かれていたのを覚えています。
15日でいろんな女の子と出会い別れを繰り返す。1人と一緒にいられるのはほんのわずかで、こんな短時間で恋愛できるのかとも、思いますがとても丁寧に描かれた物語だと思いました。最近のエロゲーほど物語が濃くないし、どんでん返しも起きないけどちょっとした列車での日常が心地良いと自分は感じました。
感想はここまでにして、ゲームとしての全体の出来についての感想。
キャラの絵柄は一般受けしやすいと思う(個人的にツボ)逆にギャルゲー好きには好まれないかも、自分はエロゲーで標準的と言われる絵はダメなので方なので。
CGも当時としては非常にレベルが高かった、たまに、アニメーションもするし。シナリオは十分合格レベル、PSソフトの中では力が入っていると思う、素晴らしいのが同じイベントは起こらないと言う所、かと言ってイベント数も少なくないし相当やり込まないと全部のイベントは見れないと思います。声優陣は豪華だし音楽も良い。
不満点は、おまけでCGの閲覧がエンディングシーンに流れた物しか見れない所。なぜキャラごとのイベントシーンのCGだけ見ることが出来ないのか?SDキャラとか雑誌とかで書き起こした物は見れるのに。他にもミニゲームもちゃんとおまけでプレイできるキャラクターの目覚ましを集めるなど他の要素はしっかりしているのに・・・
あとは重要なイベントのあと普通のイベントの時繋がりが悪いとか(これはほとんどのゲームが当てはまる)、OPムービーがないとか。と些細な問題ぐらいかな。
PSでのギャルゲー全盛期の名作だと思います、もし興味がある人は手にとって見てください。