同日発売の大作に押されたか、コメントが少ないのがもったいない。いちゃいちゃ馬鹿ップル特化だがシナリオやテキストの破綻もなく、読後感が良い。純愛にしてはエロ濃い目の良作。メインヒロイン魅力的。
と、一言で良い部分ばかり並べてみたが、個人的に大絶賛するほどではない。
ただ確かにユーザーを満足させるレベルにはある良作だとは言える。以下詳細。
CG 17/20
演出・音 8/20
シナリオ 18/20
テキスト 10/10
世界観・設定 10/10
システム 7/10
エロ(主観) 10/10
総合 80/100
↑む。80点台に乗ったか。
一応前身があるもののメーカー処女作だから少しだけ甘いかも。
まずCGについて
ひたすら女の子が可愛い。一枚絵も立ち絵も高レベル。
枚数も多く、総じて不満はない。
エッチCGも純愛モノにしてはかなりエロい部類かと。
ただしこれだけは言いたい。
「オヤジの立ち絵はどうにかならんかったんか」と。
せっかくの良いキャラしたマッドサイエンティスト、もう少し魅力的に描いてほしかったな。
ただでさえ登場人物少ないし、キーパーソンであるだけになおさら。
絵師さんは男は描き慣れていない印象だったかな。
もっとも、ゲームのウリの部分であるいちゃラブ馬鹿ップルという意味ではヒロインが十分以上に魅力的なので、及第点は余裕でしょう。
演出と音ですが……
OPが酷い。1回見たら飛ばすからいいけどね。それにしても。
作中の音楽はほぼ並。
そんな中でシナリオの盛り上がり時に流れた1曲が神がかってる。
もっとも大事なところだけ素晴らしかったという。
で、そのシナリオ。
覚醒したロボットが徐々に人間臭く成長――というとハロワを思い出す人も多いと思う。
実際、かなりの部分で影響を受けていると感じる。
しかしハロワとはコンセプトからして違うわけで、あれほど重厚な描写や成長の過程を味わえるというわけではなく、ミルは起動した当初から僅かに感情的な言動があったりする。
それでも、声優さんの勝利でしょうか、感情の揺れ幅が少しずつ大きくなるにつれどんどん可愛くなってくるのがなんか悔しい。
共通後半からはモテモテ。個別に入った中盤はひたすらいちゃいちゃ。
ライターさんの執念を感じるくらいにいちゃいちゃ。
いちゃいちゃの合間に少しずつ物語が進行してる、くらい。
盛り上がりピークの後にクールダウン・パートとでも呼ぶべき部分があって、ほとんど欝っぽくない展開も併せてプレイ後感は良い。
主人公がなんというか、良い意味で普通の奴だったのもgood ストレスは感じない。
どちらかというと弟を見守る兄のような気分になった。頑張れ!とかドンマイ!とか。
あくまでいちゃラブ馬鹿ップルを楽しむゲームなのに、昨今の萌えゲのごとくシナリオの破綻やテキストの崩壊がなく、安心して読めた。長さもちょうどいいかと。
特に茅波耶ルートは白眉でしたね。盛り上がるとこもラストも好きになれた。
弱点はやっぱり、登場キャラの少なさかな。
エロについては文句なし。
シチュも母乳(っぽい)プレイから無重力までこのテのゲームにしては豊富。
尺は長め。卑語あり(ピー音あり)。
エッチ時の主人公の思考が微笑ましいというかなんというか。
あとミルのエロセリフがところどころ笑えてしまった。
「ミル……大丈夫か?」
「大丈夫なの。新しいハードウェアのインストールを検知しました」
「んはぁ、あっ、うあぁ、亮、あんっ、あっ、ぬ、抜いたら、だめなの、正常に終了できないの」
馬鹿ゲーだったのかと一瞬思った。
回想は微エロ含めて30+各ヒロインエンディング
システムは若干不満。
インストール画面からして、可愛いのはナイスなんだけどもう少し親切さがほしい。
せめてパーセント表示とかあってもいいんじゃないかな……。
ボイスのキャラ別設定不可。
中/外選択を設定で固定しておけるのは……便利なのかな?
●総合
馬鹿ップル気分を楽しみたい人や、シナリオ重視ってほどじゃないけど糞みたいなシナリオやテキストにはウンザリしてんだよ普通でいいから可愛い子に萌えたいんだよ!って人にはお奨めできる。
メーカー次回作ではもう一段レベルアップしたものを期待。できると思うので。
というわけで推敲もせずにばばーっと長文を書き連ねたので
読んでくれた人ごめんなさいありがとう。