人生の伴侶に対する一つの考え方を学び、色んなものを失った気がしました。NTR初心者の私には刺激が強すぎたって事だと思います。
今までに100本を越えるアダルトゲームをやってきて、様々なエロシーンに興奮を覚えてきました。
暖かくてぽわぽわした感じで高揚するシーン、激しく興奮するシーン、画面に突っ込みたくなる臨場感溢れたシーン。性に対する魅せ方はこれほどまでに多いのかと驚かされっぱなしです。
「エロなんて無くて良い!」から、「エロ有った方が良いかな?うん、まあ無くてもいいけど……」に変わり、「エロ?うん、欲しい」に転じ、「エロが無きゃやってらんねぇよ!」と順調に段階を踏んで抜きゲにも突撃するようになった私ですが、此処に来て脳が焼ききれる程の興奮を知ることになりました。
「私が知らない妻の貌」の感想ですから察しはついていると思いますが……そう、寝取られです。
彼女(妻)が自分以外の男に抱かれる。これ、やっぱすごく悔しいですよ。
彼女が何を考えて他の男に体を開いたか。彼女がどういう気持ちで抱かれていたか。感じていたのか。イったのか。フェラしたのか。クンニされたのか。どんな体位でしたのか。濡れ具合はどうだったのか。自分とするより良かったのか。自分のより大きかったのか。自分のより精液が濃かったのか。自分のより量が多かったのか。
彼女が他人に抱かれるというだけでこうも様々な疑問(悔しさ)が浮かんでくるというのに、それを見せられた日には脳が処理出来る情報の許容量など簡単に越えてしまいます。
ただ悔しくて、悔しくて悔しくて、もうどうしようもないくらい悔しくて悔しみぬいた挙句チ○コがおっ勃つんです。
こんな不思議な事ってありません。
人生の最大の屈辱を受けているというのに今までに無い程性器反応しているのです。
そんな摩訶不思議な現象も冷静に考えると簡単に説明がつくことでした。
私はMです。そう。Mなんです。
一番大切な女性を、別の男が性欲解消の為にチ○コをぶっこむ。
気持ちが良くて仕方が無かった「大切な彼女」とのSEXなのに、その男は「どこにでもいる女」として粗暴にSEXしている。
これ以上の性的陵辱ってありますか?
私は潜在的にはNTRの魔力を知っていました。
けれど避けていたんです。
気づいてはいけない。受け止めてはいけない。その扉を開いたら戻れなくなる。本能がファイヤーウォールの機能を果たすことによって気づかずに済んでいたのです。
しかし私は「私の知らない妻の貌」によってMの禁断の扉に気づいてしまいました。
私はその扉の前に立っていて中を覗いています。
視覚情報だけで脳が焼き切れそうになり、今まで持っていた価値観を丸ごと引っくり返されそうになりながら、ドアを掴んでいる手は小刻みに震え続け開ける事も離すことも出来ずにいます。
多大な快感を得られる。しかし今まで信じていた理性を失うのは怖い。
私にとっての「NTR」はそんな悩ましい存在です。
ぼくの寝取られ観!が長くなってしまいましたのでそろそろ本作の事に触れさせて頂きます。
本作は妻が学生時代の頃に撮られたHなビデオが送られてくる所から始まります。
レイプで処女喪失から始まり、性欲処理道具として多くの人に使用され、若い日の妻がどんな男に対しても性感を得られるようになるまでの過程を見せられ、清楚だと思っていた妻がとんだ痴女だった事を知ります。
過去は関係無く現在が最も大切だということを前提に置いたとしても、妻に対する視点が変わらずにはいられません。
最も大切にし、何よりも優先して守り、必死に養ってきた妻は、下種な男たちの性欲処理具だったんです。あんなに気持ち良かった妻のマ○コを、ただの性欲処理として突っ込んだ奴らが何十何百といる。
多くの人が持ち得る過去への嫉妬。
当然過ぎた事だから責めることはできないし、今はすごく良い妻として夫をサポートしてくれています。
過去への嫉妬という消化出来ない感情をぶつけれるのは妻とのSEXしかないんですよね。
此処を色んな男が使ったと意識しながら、上書きをするように乱暴に出し入れするしかないんです。
私が思うにこの時点で主人公は手遅れだったと思います。
消化する為にした行為は増幅するだけの結果に終わり、嫉妬が大きくなればなるほど気持ちよくなってしまうんです。
ビデオはどんどんと現在に近づいてきて、自分と結婚した後にも及ぶようになります。
精神的苦痛と肉体的興奮。相反する二つの感情を増幅させるビデオは、二度と戻れない道へ誘う魔の手だったんです。
私はNTR初心者ですので比較出来る知識はありませんが「すごく上手だ」と感じました。
家庭が崩壊する不倫の事実を知る前に、過去への嫉妬を一度ぶつけさせることで主人公は正しく堕としたんだなぁと。
そして過去は所詮過去だと笑ったとしても現在を作ってるのもまた過去なのだから、相手の生涯を背負う結婚には多大な覚悟が必要なのだと思い知らされました。
うん、なんていうか、私はNTRが怖いです。
この作品をやって以降、抜きゲ5作に1作はNTRをやらなきゃ刺激不足になっています。
NTRは可能性の終着点です。
自慰に対するコストパフォーマンスの高さから必然とプレイ期間が長くなり、いつの間にか洗脳されてしまいそうな気がしています。