名作鬱エロゲ探訪4日目後編「鬱エロゲの果て」
「全員死ぬ」
昔、ネットサーフィンしていた当時の私が目にした今作のネタバレがこれである。
この一文だけで内容は大体予想予期出来てましたし、逆にそれが楽しみのひとつになりました。
で、長年の夢であるマブラヴオルタネイティヴをプレイ＆クリアしましたが、
今作を感想するための簡潔な文が思い浮かばないというか、もう放心しっぱなしでした。
それほどまでに「燃え」「泣き」「鬱」「SF」「戦争」「軍隊」という要素が見事融合して昇華された素晴らしいエロゲでした。
全部の要素について感想を語ろうとするのは無理なんで、とりあえず「鬱」についてだけ簡単に。
中盤にあるプレーヤーを地獄的気分にさせるキッカケイベント「まりもちゃん死亡シーン」は分かっててもキツかったですね。
そこから怒とうの鬱展開ラッシュで、加えて女性キャラが死ぬ死ぬ。死に方はあっけないものから心震える場面まで、ほんと様々でしたね。
ですが意外だったのが、「全員死ぬ」という予言が外れたこと。
主人公はともかく、社霞や夕呼先生などの重要キャラは最後まで健在だったですし、人類滅亡とかいう安易な全滅ENDでもありませんでした。
その点はこのエロゲを甘く見ていたというか、
悲観的でなく楽観的でもない絶妙な物語の締めくくり方をしたのは見事としか言えません。
流石に涙枯れる程の大号泣はしませんでしたが、ウルッと来る場面が多々あったのでそれも良かったです。
今作プレイ中は、いちエロゲーマーとして幸せだった。素晴らしい日々だった。
ageスタッフに心より感謝を。
余談
2012年発売のWindows7版をプレイしたんですが、単独作品扱いされてないんですねエロスケでは。
故にオリジナルの出来が理解出来ていないのでご容赦を。
点数内訳
基本点85点
燃え要素に感動。＋10
エロゲの域を超えた演出が凄い。＋5
鬱ショック（まりもちゃんの件etc）。－5
計95点