発売前などで悶着があった問題作ですが、肝心の内容はSMEEファンを裏切ったのかと問われれば、私は決してそんなことはないと主張したい。
そもそも比較対象にされてる「フレラバ」「ピュアコネ」を私は現時点でまだ未プレイなので、
原画が～とかシナリオが～とか言われても今一ピンとこないといいますか…
それらふたつをプレイすれば粗がはっきりするやもしれませんけど。
まあそのときは今作の評価をあとで落とせばいいだけですし…
とにも、かくにも、私はこのエロゲ面白かった！と、大きな声で宣言したいのです。
メインライター早瀬氏が担当したのは椎名と久遠ということらしいのでプレイ順は、
のえ→明日香→とみ子→椎名→久遠
でした。
・のえ
虫好き海の生き物好き図書室のえ先生。
主人公もなんとか苦手な虫に接しようと奮闘する場面は笑いました。
浴衣姿が一番似合ってたヒロインでしたかね。
・明日香
元気いっぱい新体操に励むヒロイン。
2、3階レベルの高さから飛び降りてもなんともない頑丈うどん屋娘。
姉に憧れているからこそ一生懸命な彼女。しかし過去の怪我で新体操を精一杯出来ないもどかしさ。
それへの不安定さを支えてくれる主人公はステキ。
・とみ子
今作の隠しキャラ。
このヒロイン強烈。ネガティブスイッチ入った時の彼女がすげえ笑える。
cv三井京子さん。ですか…あまり聞き馴染みのない声優さんですね。
こんなこというと他声優さんに失礼かもしれませんが、
三井さんの何が凄いって、まるでキャラに乗り移ったかのような演技がほんとすさまじい。
「○×△だったんだああああああ！」「あああああ…！どうせ○×△ですいません！」
この「あああ」のイントネーションがほんとイイ。笑った。
ぶっちゃけこのモブヒロインの影響をうけて高評価にしたともいえるほど。
・椎名
生徒会長。父親から恋愛禁止令だされてるヒロイン。
恋愛に対する距離が一番遠く感じたがゆえに付き合いはじめてからのイチャラブバカップルぷりも最高でした。
父親は厳格そうに見えて「娘に厳しくしすぎているだろうか」と主人公に心情を吐露してしまう本音は優しい親。
そんな椎名父に対し真っ直ぐな意見ができる主人公は素晴らしいし、その姿に感銘を受け、惚れていく椎名も愛らしかった。
幽霊なんてへっちゃらさ！という生意気ながきんちょに椎名を馬鹿にされ、主人公大人げなくブチキレ。
そして「本当の恐怖ってもんを見せてやる…！」からのホラー作戦は面白かったです。
・久遠
化学室で美術を嗜む今作の○リ枠。
この娘、付き合いはじめてからの悪戯好きに主人公タジタジ。
で、ヒロインズを集めての合宿はほのぼの。これを含め他ヒロインとのやりとりが一番多かった√なので良かったです。
この√は家族愛もテーマになってます。
実親じゃないけどとてもやさしいパパママ。でも本当の親のことも気になって…
という久遠の悩みに心を寄り添う主人公と、笑顔で応えてくれる現ママのやさしさに思わずウルウル。
・総評
一部SMEEファンからはやや厳しい意見もある今作ですが反面、私はそんなにいわれる程かなあと疑問に思うくらい面白かったです。
SMEEのウリであるヒロインとアホやりながらイチャラブするというコンセプトは全く崩れていないですし。
いわく付きのエロゲな為、萌え笑いと感動のハードルが若干低めだったのも功をそうしたのかもしれません。
なんにせよ楽しかったです。今後もお世話になります。頑張れSMEE！