B級アクション洋画には、愛すべきB級と、そうでないものがあります。今作は前者といえるでしょう。
突然だが、
私はMイケル・Bイ監督作、ARマゲドンが好きだ。
突っ込み所満載。先が読める展開。無理矢理な、お涙頂戴シーン。
非常に有名な洋画ではあるのだが、映画通からの視線は、とても冷たい。
だが私は好きだ、こういう猪突猛進な作品。
失礼ながら比較するけど、上記の映画と、今作SINCLIENTとは何か通ずる物があると思う。
まあ、物語の入りからしてMッド・Dイモン主演の某アクション映画と妙に酷似しているので、
ライターさんが色々な洋画を意識していることは間違いないでしょう。
物語は壮大なようで、終わってみれば「はあ。そうですか。」となってしまうような、
意味不明な手品の、単純な種明かしを見せられた時の気持ちのような、
総括すれば、そんな、あっけない感じであった。
が、この作品にある「熱さ」は確かに存在し、十分伝わった。
なんといっても、数多くの声優陣の名演技が光っている。
サブキャラが全員良い味だしてる。特に男キャラが素晴らしい個性だった。
主人公にボイスが無いのは残念だが、類似キャラがいるから、この点は止む無しか。
ミーナは可哀想な扱いだったが、これも、いちヒロインの斬新な幕引きと考えれば悪くない。
まあミーナに限らず、雑な登退場をするキャラは尽きないが…
粗探しをすればキリがないのはわかる。
だが、私はそれを踏まえて一定の評価をしたい。
単純に、面白ければ、楽しめれば、いいじゃないか。
そう思います。