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kaza-hanaさんのまいてつの長文感想

ユーザー
kaza-hana
ゲーム
まいてつ
ブランド
Lose
得点
82
参照数
1001

一言コメント

ものべのと同じ進行豹さんということで列車には全く興味がなかったがプレイ。 楽しめるかちょっと心配していたが杞憂だった。地域復興の物語として鉄道を主体に多くの題材が組み込まれ、この手の作品として水準の高い出来でした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

・共通ルート

エアクラ工場誘致活動が活発になった故郷に、それを食い止めるために戻ってきた双鉄はハチロクと巡り合う。
鉄道の職務の奪ったエアクラを憎むハチロクに、奪ったのは人間の選択だと教え、オーナー(所有者)として次の機会を迎えさせることを約束。

御一夜では単線がまだ動いているものの、多くは名残が残っているだけで廃線してしまっていて、国としてもまいてつ(My鉄道を持つ鉄道マニア)と地方の民間鉄道が大廃線後の鉄道文化を何とか支えているのが現状。
御一夜鉄道で8620を走らせたいというポーレットの申し出を受け、観光振興によって環境保全の意識を高め、エアクラ工場誘致活動の反対へと繋げようと双鉄はハチロクのマスター(機関士)となる。

8620は過去に双鉄が家族を失った鉄道事故で大破しているが、双鉄を養子として引き取った右田汰斗によって倉庫にひっそりと保管されていた。
赤井宮司や真闇姉のアドバイスもあり、双鉄は工場誘致活反対派として、この8620の修復自体を御一夜全体の経営資源として共有することを考える。

やんちゃな凪が木を切り倒して線路が塞がれ、そこに走るキハ07をとめて衝突事故を防いだ双鉄は、保線の重要性を肌で感じてハチロクに全ての障害を取り除くことを約束。
必要な見積もり額を、銀行から双鉄のエアクラを担保に2億、足りない2億を真闇姉が無利子無担保で貸してくれて、その後、全ての整備を終えて8620の試験走行を成功させる。

酒蔵や看板描きを手伝うことで御一夜の人々への相互理解を深めていく日々姫案
政策秘書になって市政として観光振興に力を入れていくポーレット案
機関士としての適正をこのまま磨くことで先陣を切って道を開くハチロク案

参考にした意見で各個別ルートへ。

・ハチロクルート

8620稼動に向けて欠損している客車を得るため、各地のまいてつに8620の魅力を伝える目的で双鉄はカメラを使い始める。
その写真や日々姫のイラスト、ハチロクの記事を載せた『8620運転台通信』が毛利電鉄を経営する電車姫の目に止まり、無料購読出の郵送を条件に譲ってもらえることに。

客車を付けて走ると煙が入ってくる問題が発生し、バーベキュー列車という斬新な方法で解決したかに見えたが、黒煙を工場誘致賛成派にクレームとして取り上げられてしまう。
環境問題として工場誘致反対を掲げる身として、この問題は必然起こると思っていたが、煙が該当箇所に当たらないようにすることで問題解決と話を収めてしまったのは少々あっけなく感じた。

その後は、設備を増量したことで過去の事故での痛みが台枠の歪みへと繋がり、8620に異常振動が発生。
ハチロクはそれに気づいていながら、自らを再び走らせてくれた双鉄のために工場誘致反対が達成されるまで身を削ってでも営業を続ける意思をみせた。
双鉄にとってハチロクの存在が特別になった明確なエピソードでした。
営業を見送る決断をした双鉄に事故を怖がる理由を聞き、ハチロクは過去に自身の判断が双鉄の家族を奪った事実を知って思いつめるが、それにより出会うことのできた今の幸せに気持ちを通じて立ち直る。

各地の廃線復活による相乗効果、公共性によって得られる他者との繋がり、超重量物の移送等のエアクラの弱点の補完、これから空に展開されていくエアクラと鉄道復権による共存に加え、SL観光という強みを御一夜を中心に発展させる最初の予算として、工場誘致反対派の予算案は成立。
歪んだ台枠は、もう走ることができず静態保存されていた同系の58623と交換させてもらえることで解決。
家族を失った後遺症からハチロクへの好意を素直に感じられずに悩む双鉄の想いも、ハチロクと会話を交わして本物だと気づかされる。

銀行の支店長である稀咲と議会の賛同を得られるも頭取は未だ工場誘致を諦めておらず、決め手となるアイディアを探す稀咲の先行から凪とふかみが行方不明に。
双鉄は、悪天候の中トラブルに見舞われながらも過去に事故で辿りつけなかった橋の先へ迎えに行くことで後遺症を払拭。
自分がレイルロオド故に子を生せないことにコンプレックスを感じるハチロクだったが、子を産むだけが未来に繋ぐ方法ではないと双鉄に教わり、鈴という名前をもらって結婚を果たす。

真闇ルート(2億を借り入れたところから分岐)

真闇姉の優しさにまたしても甘えてしまい恩を感じる双鉄。
発言力の強い立場にいるため、市民が対立を強いられるのを嫌って表立って工場誘致反対を主張しない真闇の代わりに、自分が賛成派に他の道があることを示そう動く。
プレミア焼酎を各地の路面で飲める焼酎列車を提案し、真闇姉はハチロクの力を借りたプレミア焼酎に引けを取らない蒸気焼酎の開発に、双鉄は機関士として2人をフォローへ。

完成した『蒸気焼酎・精髄 -ひとしずく-』はISCで八位入賞の快挙を記録し、外国から注文が殺到。
日々姫からの告白を受けたことで真闇姉への感情に整理がついた双鉄は、真闇姉に告白。
世界的評価を受けたひとしずくの影響でエアクラ工場誘致は撤廃され、九州各地で焼酎列車が走り、レイルロオドの新しい可能性を見た英国から弟子入りもくることになる。

凪&ふかみルート(煙流入問題から分岐)

煙問題解決の糸口を探そうと客室の録画映像を見たことで凪とふかみの献身を知り、2人を気にかけて川下りの仕事を手伝ったことからバーベキュー列車の案を思いつく。
暴風の日にふかみの船を陸に上げるのを手伝い(冷静に子供は現場に連れていかずに大人の応援を呼びましょう)その身を守ったことで、凪とふかみも双鉄に恩返しをしようと修学旅行を計画。
右田に恩を感じ、義務を背負い込んで生きていた双鉄の心が、表情豊かな2人と過ごすことでほぐされる。
真闇姉、日々姫、ハチロクも双鉄の幸せがいちばんと背中を押してくれて思いつめていた心が晴れ、双鉄は凪とふかみに向き合うことができるようになる。

・日々姫ルート

庭の掃除から発展した駅弁の掛け紙の作成や、稀咲の考えた『御一夜市看板もよしプロジェクト』による仕事で日々姫と共に過ごす時間が続く。
稀咲と双鉄の距離が近づいているのを感じた日々姫は、再び双鉄を8620の復興へ誘導し助士としてサポート。
めでたく見習いから正式に機関助士として認められ、客車もポーレットによって譲渡を受けられることが決まって試運転へ。
煙が入ってしまい混乱を招いたことをポーレットは1人謝罪。
その場へ行こうとする双鉄だったが、行くことでポーレットを悲しませると日々姫に止められ、自分にはない優しさがあることに気づかされる。

その後、試運転での謝罪や日々の業務で疲労が溜まっていたポーレットは、議会でのセクハラ発言を受けて倒れてしまう。
選択実習で議会に居合わせた稀咲はセクハラ議員を退職に追い込み、銀行支店長として御一夜鉄道社長であるポーレットに市長辞任を条件とした車内広告の契約(20年で2億、借り入れた金額分)を持ちかける。
ポーレットが揺らいで返事を保留にしたことで辞職をにおわせる記事が出たことに動揺してしまうが、最善を考えた上での自分の意思として辞職を決断。
代わりに、兄の目的を叶えるため、兄と同じ大人としての自分を確立するために工場誘致反対派として日々姫が次の市長へ立候補する。

煙の問題を廃車両のパッチワークによって解決し、さらにそれを新産業として展開することでコストの問題を解決、赤井宮司さんのブログを見た毛利の電車姫からもこの『客車改修プロジェクト』を後押しする依頼が飛び込み、選挙に風が吹く。
直接討論会ではエアクラ工場の外見を写真から知ってもらい、その存在が未来の御一夜へ加わった姿を想像してもらうこと市民の共感を得て、さらに鉄道が繋がることで笑顔が繋がる未来を絵で表現することで正々堂々と稀咲に渡り合う。

客車を交換してのハチロク抜きでの試験運転では、双鉄が過去の事故の恐怖から運転前に倒れてしまうも、日々姫へ告白することで気持ちが整理され克服。
選挙は日々姫の当選に終わり、稀咲もエアクラ撤廃を認めてすぐに日々姫の市長のサポートへ。
日々姫はみんなに支えられながら市長として新しい一歩を踏み出し、双鉄もプロポーズした日々姫をお墓に眠る家族に紹介したいと双子の妹と両親の死に向き合えるようになった。

日々姫が絵の道に集中できるように蔵から遠ざけた斉藤さんのエピソードだけ未回収で終わってしまったのがもったいなかった。

稀咲ルート(日々姫の仕事に双鉄が同行した場面から分岐)

双鉄の人間性に目を付けた稀咲は、誘致反対の立場にいる理由を聞こうと話し合いを提案。
稀咲は銀行の1円が焼酎酒造にとって川の水の一滴だという価値感を知り、双鉄の言い分を理解。
その後の話し合いで双鉄を見込んだ頭取の一存により、双鉄と共に工場誘致反対派に加わることに。

稀咲は双鉄と行動を共にし、実際に8620に乗って得た体験と知識から、レールを投資対象として証券化することでエアクラ社と共存して複線を叶える『マイレール・ファンド』を思いつく。
周りの知恵も借りてそのアイディアは実現に至り、日々姫に恋という感情を自覚させられた双鉄は稀咲に告白をして結ばれる。

稀咲は昔双鉄と出会っていたが好意を抱いていたのに相手にされなかったことを根に持ち、再び出会ってまた好きになったものの双鉄の方から告白させようと意地を張っていたという。
知的キャラにこんな設定つけるのずるい。

・ポーレットルート

今後の観光振興に向けて話し合った末、御一夜の外から来た自身とポーレットで御一夜の観光を巡って新たな発見を探す。
駅弁に目を付け、さらに木地師文化の残る赤井阿蘇神社を文化財指定として推薦を手配(日々姫ルートで駅弁の話が発展しなかったのは話が被るからだったようだ)。
汰斗さんの残した書籍から鉱山鉄道の存在を知り、複線からの体験発掘も案に加わる。

ハチロクと日々姫の協力も得て双鉄とポーレットは鉱山の調査へ。
石炭需要の衰退により草木の茂る無人の廃墟と化したかつての宿舎をエアクラの未来に重ね、教訓と捕らえるポーレット。
その視点に他者とは違う卓越した素質を感じながらも、それを生かしきれていないと感じる双鉄は、伝え方を変えていこうとアドバイス。
鉱山に残る廃資源の問題も確認し、ポーレットの頼みで政策秘書となって市政の面からも観光振興に取り組んでいく。

身内の意見から体験発掘で得た石炭を擬似通貨としての協賛と宣伝のシステムを考え、さらにポーレットと遊ぶことで楽しさとは仕掛けや演出ではなく笑顔にあると気づいた双鉄は、石炭発掘を宝探しと直結させる案を思いつく。
稀咲に伝えることで協力を得られないかと日々姫に話を通してもらうも、ポジションによる感情面の問題、資金の問題を指摘されて再検討に。
この話し合いの際に、ポーレットに深い心の傷があることを悟る。

れいなと話して鉱山鉄道に支線がある可能性を知り、再調査へ行って以前の鉱山関係者が整備して残してくれた緩急車や貨車が見つかって金銭面での問題が軽減。
ふかみが熱を出したことで代わりに川下りの仕事を引き受け、ポーレットが双鉄見たさに鉄橋を列車が走るタイミングに合わせたことで、その光景から「石炭の体験発掘→川下り→鉄橋を走る8620」の流れを思いつく(一晩で手作りのお守り作ってくるポーレットは天使なのかな)。
ハチロクの客車は、マイントレジャー稼動後1番に招待することを条件にポーレットが毛利の電車姫から譲り受ける。

状況が好転したことで稀咲からは友好的な返事を得られるが、頭取は御一夜の発展よりも営利企業としての利益を優先してエアクラ工場誘致を望むだろうという。
先手を打たれる前に議会での承認を目指すが、かつての鉱山関係者の質疑応答でポーレットは答えられず倒れてしまう。

双鉄はキハ07の乗務を覚えてポーレットの負担を減らし、さらにポーレット心の問題とれいなの処理落ちの問題の解決にあたる。
れいなの問題は、記録を消すことで負荷を減らし解消できるが、それによって記憶もなくなってしまう危険がある。
過去の両親の離婚から変化による別れを恐れるポーレットだったが、れいなの意思と向き合うことで壊れたニイロクにれいなのデータを写すことを決断し、過去に向き合う勇気を得る。
お互いに支えあって過去を乗り越えたポーレットと双鉄はついに告白し合い、結ばれる。

ポーレットからは迷いが消え、議会で案は可決。
頭取によって話を白紙に戻そうと急な大臣視察が組まれるが、れいなとキハ07の昔のガソリン気動車への改修、ニイロクへのバックアップ移行、駅弁の制作と準備を進める。
(れいなのディーゼル換装はやむなく実施されたもので、ガソリン気動車へと戻せる前提で行われていたため、負荷が大きくなって処理落ちの原因になっていたこともわかる)

高額アルバイトや職人への依頼でさらに妨害されるが、真闇姉のアドバイスで最小限の人数でできることに着手し、ポーレットの積み上げてきた信頼によって市役所から多くのボランティアでの協力も得て大臣視察は無事成功。
最後は祝福され見守られる中、生まれ変わったれいなとキハ07への下へ。

れいなルート(鉱山鉄道の再調査へ行った場面から分岐)

れいなに話を聞いて知識を深めた双鉄は、石炭を生かすためのプラスアルファの要素を探す。
ポーレットの仕事が増えたため、双鉄が鉄道業務とれいなのことを引き受けることに。
その後、ポーレットは客車・貨車の手配、権利関係や許認可関係の確認をまとめるも、案がまとまらない焦りから疲れが見えるようになり、気を使わせないようにと双鉄に変わってれいなが話し合いをセッティング。
お風呂でれいなから話し合いをすることを聞き、話す様子から双鉄への恋を感じ取ったポーレットは自ら身を引こうとするも、れいなの言葉に3人での幸せを追い求めることに決める。

鉱山の観光化と、利便性と観光用途とを兼ねた混合SLという案は皆の支持を得て、さらにそれが北九州工業地帯復活と団結のシンボルとなって持株会社形式で環状路線の再編・複線が行われた。
姉妹機である9600の走るその場所へ、御一夜からもレールが繋がる未来を目指す。
れいなとは結婚し、れいなの母に当たるポーレットとも家族になる。

ポーレットルートと比較すると稀咲がこの内容で納得し、協力するのにはちょっと違和感を感じた。
れいなへ結婚を申し込んだのも、他ルートで恋愛に至る過程がしっかり描かれている分唐突に見えました(が、これは3人に家族という繋がりを持たせたかったのでしょうね)。

・グランドEND(共通終わりから)

御一夜の主要メンバーを集めた会議を開き、九州周遊客貨混合列車『ナインスターズ』のアイディアを発表。
① 8620を旗印に御一夜を活性化し、複線しやすい路線を複線
② 法人・個人の協力を得て複線を加速
③ 『ナインスターズ』計画を発表・促進
まずは御一夜の力で第一段階をクリアし、徐々に力を広げて計画の実現を目指す。
これと同時に淑女協定が結ばれ、計画進行中の抜け駆けは禁止で、計画を終えたら双鉄によって結婚相手が選ばれることに。

ハチロクの元機関士である清見は、ポーレットの祖母にあたる。
ポーレットの父が工場誘致に反応して御一夜に戻り市長になったこと、汰斗が双鉄を右田の家に養子に引き取りハチロクと8620を買い取ったこと、その決断が起こした必然によって今へと導かれ、繋がりが明らかになった。

真闇姉は列車の宣伝を目的にISCに向けてニイロクと新しい米焼酎の開発に取り組み、その案が各地で出荷仕立てのお酒(貨物)を列車内で購入できるアイディアへと繋がる。
れいなは、地図に載っていない路線から路線を敷き直すことでの短縮案。
ふかみと日々姫は、路線図の立体模型の制作、さらに川下りと鉄橋を走る蒸気列車の連携。
ポーレットと稀咲は、マイレール・ファンド、鉄道債の発行、保線管理会社の設立、中古・廃品車輌の買い取り施設、全検・回収施設、マイントレジャー、技術継承炭鉱とお互いの知恵と電車姫の力もあって多くの案を繰り出した。
浦上は、本社への説明。
頭取は、土地買収の下準備。
凪は、学校と市民からボランティアと応援団の名簿集め。

御一夜の皆が力を尽くし、多くの協力を得て『ナインスターズ』は実現。
(ISCで「九つ星」がグランプリを取ったのは猶予期間が十分に取れたからでしょうか?真闇ルートでハチロクが手がけたものが八位入賞なのを考えるとちょっとむずがゆいですがグランドENDということでハッピーエンド志向ですかね)
計画の実現と共に双鉄は過去に家族を失った孤独から開放されたことを実感。
結婚の相手は選ばずに、傍にいる九つの星(嫁候補)たちと共に続く未来へと走り出す。

・総評

問題を1つ1つ丁寧に解消していくテキストは前作同様安定していて、作品の世界観に惹きこませるには十分。
プレイヤーがおいていかれないように気を配った親切なテキストと、各ルートでの話の展開を被らせないようにしていることには好感が持てる。
物語の問題提示から解決までの運び、舞台の背景事情、鉄道の詳細知識、キャラクターの成長、人の繋がりの力、恋愛に至るプロセス、とこれだけのルートがありながら高水準で表現されていたのは素晴らしい。

この物語で起こる大きな障害は、人脈とお金によって解決される。
それ自体はひどく現実的でシビアなものだが、現実をそのまま舞台とした物語なので当然のこと。
ただ、これは転がり込んできたものではない。
電車姫の協力や稀咲の協力、市民の協力にしても、御一夜のためを思って行動をした結果得られたもの。
その過程が結果に繋がっていることがしっかり描かれている。

多額のお金の問題が簡単に解決することで現実味がないように見えた人もいるかもしれないし、多々都合よく展開する場面もあったように感じたが、作品として力を入れて描きたいものはそこではないし、その分それ以上に見せたい部分はしっかりと描かれていた。

壮大な世界観や大掛かりな伏線がなくとも、地方を舞台にした社会とその復興を描く作品として好きな人には十分に楽しめるだけの題材が揃えられていたし、中でも鉄道という一般層には分からない部分の知識を主体にこれ程楽しめる作品に仕上げたことは評価に値すると思う。

制作陣の鉄道への愛が深い。

システム周りも充実しているし声優さんもばっちり。
背景も相変わらずきれいなのに加えてE-moteまで実装されてこの辺は言うことありません。
前作よりヒロインのロリ度が下がってプレイしやすくなったのもよかったです。
(ハチロクとれいながレイルロオドだったのが大きいかも)
と言ってもまだ多いのでポーレットくらいの子がもっと増えればいいかも。
メーカーさんがロリっ子大好きなのはわかったので今後もうちょっとバランスとってくれると嬉しい。