強いキャラクターの個性と日常パートでの掛け合いのテンポの良さが魅力。
乙女→祈→なごみ→素奈緒→きぬ→エリカ→良美 でプレイ
比較的プレイしててにやにやしてしまうような”青春”という感じのルートが多い上、1つ1つの個別ルートにきちんと見せ場も用意されていて楽しめた。
展開のテンポの良さはもちろん、個別ルートの分岐がはっきりしていて全ルート通してテキストの被りがほとんどないというのもよかった。
個々のルートの評価としては
なごみ>素奈緒=きぬ=エリカ>良美>乙女=祈
といった感じでしょうか。(主観です)
明らかに何かシナリオが用意されている素奈緒、明らかにオーラがあるエリカ、幼馴染ルートとも言えるきぬはともかく
なごみルートの評価がここまで上がるとは意外でした。
クーデレをここまでうまく描けるってすごいですね…
素奈緒は頑固なのもあって嫌いな人はプレイしてて嫌になるかもですが不器用でも根はいい子なので個人的には評価できました。
きぬルートはもうスバルがほとんど持って行きましたね、ほんとかっこいい 過去作含め親友キャラでNo1のいいやつだと思う。
乙女先輩と祈のルートは他のシナリオに比べるとあまりインパクトがなかったかなという印象。
そんな中で1番インパクトが強かったのがエリカルート最後の分岐からと良美ルート。
比較的明るいわいわい楽しくといった作品である中このシナリオを入れるのはどうなのか
良美の性格をこんな風にする必要はあったのか
と感じる人もいる気がするが、ただの学園青春ものとして終わらずあえて闇の一面を組み込んだことは評価したい。
作品内でエリカが学んだこと、そして良美が感じたこと
それとは違った形であれど近い事がプレイしている人のごく身近でも起こっているだろう。
プレイして楽しめた、かわいかった、感動した
というだけでなくマイナスのイメージを取り入れてまでもプレイヤーに何か考えさせるような作品になったのはプラスと言える。
(作品の楽しさや後味だけで言えばなかった方がよかったかもしれないが)
そういう意味を含めれば良美ルートの評価は上に並んでもいいと思う。
タカヒロの良さが十分に出ている作品だった。