バッドエンドとかそういう問題じゃない。純粋に退屈でつまらない故の低得点。
・シナリオについて
文章力自体はあるので(国語的な意味。決して面白さではない)、一見面白そうにも見えるが、退屈極まりない。特に序盤は異常に説明臭く、話がまったく進まない。
一歩動くたび、一言喋るたびに目に見えるもの全てを説明する勢い。地方の風習とか家系、祭りの由来はまだ良いが(つまらないけど)、通りに有る建物を一軒一軒全て説明するのは止めて欲しい。(それらのタウン情報に当然ストーリー上の意味は無い)
一番印象に残っている退屈ポイントは食事のときの一コマ。「その箸置きって～の？」→「うん」→(～とは老舗の～で～)…箸置きの説明はダル過ぎるだろう。
町の様子や風景、ヒロインの表情などは過剰に描写せず、有る程度は絵に任せたらいいのではないだろうか。絵と音があることを全く生かせていない印象。
ここまでは活字中毒や純文学的なものが好きな人ならば楽しめるかもしれない。しかし、そうなるとエロゲ的なヒロイン、キャラが合っていない。エロゲと文学が喧嘩しているような作品。
本筋はなかなか面白そうな気はするが、上記の要素で心が折れて流し読みしたので感動などはしなかった。バッドっぽいエンディングも最近の流行ではないが、割とありきたりな展開。
・絵、CGについて
絵は評判が良いが、背景のCGが特別綺麗なだけで他は悪くは無いが、そこまで良くも無い。何より枚数が少ない。各ヒロイン大体エロシーン三枚×二回、通常シーン二枚、その他のシーンは10枚。
しかもそのCGが表示される場面も集中しているため、ゲーム中ほとんどのシーンは綺麗な背景と立ち絵のみ。戦う場面で立ち絵のみだとかなり物足りない。