描写の不足さえなんとかなれば良作になりえたかもしれない。足りなすぎて擁護もできません。EMUというメーカーの危うさに心当たりのある人向け。
体験版部分は一時間ほど、製品版はそこから15分程度進めればエンディングなわけで、まともな神経ではディスクを叩き割ってもおかしくはない。
体験版→199MB
製品版→201MB
そういえばインストール時に体験版と同じ認識をされてインストール失敗したなと。つまり……?
単純な容量で見ても、いくらミドルプライスという価格帯であれど最近の作品と比べるべくもありません。
『嘘だろ?騙された…』
パッケージのこの言葉は、かのご覧の有様のごとく胸に響き渡ることでしょう。
だがしかし、実際は私自身そうダメージを受けていない。なぜなら、この作品において伝えたいことは朧げながら見えているのである。それが、言葉(=ボリュームとも)が足りなすぎて全てを伝えきれていないのであって。
もったいなさを感じているもののプレイしたことに後悔はありません。
…といくら取り繕ったところで地雷は地雷なのですが。
そもそも過去のEMU作品がいかなるものかを知らなければ手に取ることもないでしょうし、危うい作品だとか喚起する必要もないかなと思った次第であります。
私が手に取った理由も、過去にEMU作品にて精神を擦り減らしたことによる怖いもの見たさでありました。
題材は珍しく方向性は悪くありませんが、とにかく描写不足…というよりも描写なんてないに等しいです。ゼロなんです。
パッケージにあるもののゲーム内には使われないCGが存在するあたり、明らかにカットされたシナリオがあるでしょうね。
今となってはなぜわざわざメーカーが復活したのだろう?と疑問が残るのみです。