キャラゲーとしては良くできてると思います・・・が会長ルートが無いのは許しがたい。シナリオはやっぱり最終ルートがどうなんだろうコレって評価になってしまう。
個別ルートは概ねは良いと思います。若干シリアスパートのシリアス度に対して他部分のワイワイ感が食い合わせ悪いかなって思ったりはしましたが、これはまあ好みの範囲。話の出来としては天国ルート、好みとしては先輩ルートが良かったかな。やっぱり明るいハッピーエンドのが好き。
ただ個別の範囲でも気になる点は幾つか。まずはバトル要素。描写がイマイチで盛り上がらないってのは書き手の向き不向きもあるので仕方ないとは思うのですが。先生ルートでセイレンの活躍がさっぱりないとか、天国ルートで天国か国綱との再戦決着とかあってもいいだろとか、特に前者はわざわざそこ外さなくてもいいだろうに。
他には虎鉄ルートの班長の態度(理由自体は推測できるけど、他ルートで全く描写が無いのは何故?)とか、先生ルートの黒幕の処遇とか、八雲が主人公一切認識してなかったのは流石に無理があるだろとか、最終章含めて結局主人公は銀翼事件の真の黒幕を一切知らずに終わり(復讐しろとは言いませんが向き合うことすらないのはどうなの?)とか、イマイチ釈然としませんでした。
で問題の最終ルート。まず唐突に人死にがバンバン出まくるようになるので何だかなーってなりました。特に先生とか目的もそれまでの経緯も(大体推測できるとは言え)全く語らずにそのまま死んだのはどう反応しろと。
国綱に関しても、個別でそんなに出番無かったせいで重要キャラになられてもイマイチ肩入れできなかったです。
そして最後のリセット展開。主人公の理屈も学長の理屈もわかりますがどちらにも肩入れできない。そして置いて行かれたままリセット。ハッピーエンドが好きとは言いましたが、流石にそれまでのキャラの根幹たる事情や心情を無かったことにしてハッピーエンドってのは、それまでキャラゲーとして楽しんできた身からすると首をひねらざるを得なかったです。