√によっては面白さあるけど全体的に粗削り
イリーナ√や向ヶ丘√については良く出来ていたと。イリーナは『復讐劇』と『姉の為の戦い』と人の願いをお話のテーマに沿えていたので作品に沿ったシナリオでもあり感動もありました。
イリーナの復讐あいてがヴィヴィなのも良かったですね。味方キャラが敵キャラのラスボスとして立ちはだかる事でどれだけ強いかが実感できました。
向ヶ丘については、携帯のメールが姉と実はやりとりしてた伏線もあり驚きがあった。だけど、どうやって離れた所にいる時は様子を見てメールを打っている状態だったので、こういった設定の粗削りが目立っていた。
その粗さすらも、悪目立ちしない程願いの重さでシナリオは感動出来ました。
それ以外の√は惰性で、特に盛り上がりもなかった。メインの√が面白く感じないのが致命的。
戦闘面に関しては、特にひねりもないしメインであるヴィヴィも死神だから身体強化だけでこれといった能力もなく映えなかったかと。
結愛と師匠との戦闘だけやたら気合入っていて面白かったけど、ラスボスにしてはキャラが弱いような。
ヴィヴィの設定がどんぐり好きで、言葉選びが少し寒く感じ、全然デレた感じがないから本当に信頼関係だけの繋がりなのかなと関係性に薄く感じた。あとは、どんぐり食べるキャラはユニークだけど魅力の一つにはならなかったかな。なんか過去回想でどんぐりに思い入れがあったりしたら感じ方も違うかもしれないけど。
センターヒロインの一人なので本当にこのキャラクターに魅力を感じれるかにかかっていると思っている。
一番はナインと言うキャラにあまり意味を持たせれていなかった。
中立キャラのはずなのに介入しすぎて、物語が混沌と化してた。無理やりお話を続ける為のギミックのみの存在だと思うぐらいには行動原理がはっきりしていない。
総じて√によっては面白く感じたが、キャラの掘り下げの甘さ、設定の緩さ、センターのヴィヴィの魅力の欠如が目立つ作品であり、こういった作品に大事な戦闘面があっさりしています。厨二要素が熱いよりは寒く感じるので、言葉選び本当に重要なんだなって感じた作品でした。