独善的で作品内では陰が薄い少年を中心にストーリーが展開する魔法?学園もの
演出面では満点に近い作品。というより演出面の点数がほとんど
だが、ストーリー面は起承転結があまりに緩い上、転結の運びがルートによっては目も当てられないものも在れば
蛇足感が多すぎる終わりかたのものまである。
それにゆめルート→トゥルートの運びがどうにも何か作者の画策している感があってどうにも読んでいてあまり気持ちの良いものではなかった
それでも、トゥルーに関しては途中までは今までの複線が消化されていく様は好かったし
実は学園長は……という展開には不覚にも鳥肌モノだった。
しかしここでも転結の問題が。
ランドロークを最後に出したせいでどうも駆け足感とても否めない(星のことしかりシオンやティエラのことしかり)
それにあのキャラならもう少し回廊の中でアクセスしてくると思ったのだが――何時頃ゆめがあの中心部に到達したのか不明だが
キャラクターに関しては各キャラクターの内面を掘り下げなかったせいで、どうにも外見のみが先行してしまうキャラが多く感情移入しにくかったし
サブキャラクターの影があまりにも薄かった。
結論として、この作品は値段に見合う作品であった――但し中古でしかも初回特典付きなのに4000弱で売っていた今作だが