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kamizyouyujaさんの刃鳴散らすの長文感想

ユーザー
kamizyouyuja
ゲーム
刃鳴散らす
ブランド
NitroPlus
得点
100
参照数
493

一言コメント

美学

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

一周しかやっていない人はネタバレ注意


一周目は自分が人殺しを極端に嫌っていたため、淡々と読み進めていったが、剣術の詳しい説明などの文章自体を楽しんでよんだ。
二週目になりようやくストーリーに目を向けたのだが、この話本っ当にただただ最後の魔剣に繋げるためだけに六時間近くのプレイ時間を要し、しかも無駄を全く見つけられなく自分にとって新しい作品だった。さらに赤音の姉をかばうことで、赤音が最終決戦前に抱いた心情が理解できたりするなど、二週目にしてストーリーが完成し、人間関係方面においてもよく構成されている作品ということにきずいた。
三週目からは残りの細かな疑問点を探していった。
現在四週プレイしたが、最も感動した点は伊烏の刀の名前だろう。
作中には名前が出てこないので終了後自分で二時間近く考え「はな」ということに気づいたとき本当の意味でのこの作品の完成度を理解出来たのだと思う。これにより、辞世の句、OPの歌詞、題名、などとても深みを持った作品となった。
最後の疑問は主人公は伊烏なのではないだろうかということだ。
正直まだまだ書ききれないことがたくさんあるのだが、まとめると自分はこの文章の論理を崩すことができなかった。故に満点
まだまだ新しい発見があるかもしれないので、戒厳聖都もプレイしてみようと思う。