どうしても比べてしまうイヴの存在
前作機械仕掛けのイヴの忍びの世界バージョンとでもいいましょうか
メーカーのマシーナクロニクルの説明を見る限り「決して明かされることは無い隠し設定でつながっている」そうですが、実際の世界観では何のつながりもなく全くの別物で、あるルートで一回だけ前作、前々作のキャラ名が出るだけ
世界観も違えば話もキャラも全く違いますが、カードバトルや絵師は同じのため何となくというかしょうがなくというか、イヴの影がちらつくのも致し方ないでしょうか
ドラクエがロトの勇者シリーズから離れ、例え名前からその冠を外して忍者物にしても、RPG部分や鳥山明の絵が健在ならば何かしら思ってしまうように
そういう意味でこれは陵辱大幅追加のイヴでもあり、イヴでは全編通して悪であるキャラがいなかったのに対して、天つ風では敵キャラの一部に外道なキャラをおいてそこに陵辱を担当させる事でがらっと雰囲気を変えている事に成功しているかと思います
ただラスボス自体は真ルートを見れば完全悪ではないため、イヴのような大団円に出来ている所もとても良くできていると思います
イヴより点数が若干下がったのは、陵辱や一部シナリオの暗い部分が気に入らなかったわけではなく、イヴのティエラ真ルートの「機械と人の未来」というテーマを描き切った部分の完成度の高さに天つ風は及ばなかったという事で下げておきました
それでも力作であり熱さも暗さも強さも感じるなかなかの作品でした