苦手なホラー、思い切って突貫。結果はやって満足といったところでしょうか。
この作品をこれからやられる方に一言。
このゲームには萌えやギャグ等の明るい要素は多少ながら存在しますが、
基本的に大筋は狂気、死等の負の要素で構成されています。
ですのでホラーなどの怖めな作風が苦手な方、血の表現が苦手な方、
ヒロインや主人公が死んだりする事に耐えられない方は
この作品はお勧めできません。
しかしながら、純粋にストーリーを楽しめる方（感情移入しやすい方）は
個人的にお勧めしたいゲームかな、と思います。
CG、基本的に萌え系の絵で大丈夫かな？と開始してからふとそんなことを
考えていましたが、見事に粉砕してくれました。
特に真帆子の満月の下に立つ絵が物凄く印象に残ります。
可愛い、綺麗、狂気と上手く描かれていると思います。
不満点は、CGの枚数が少し少なめだったでしょうか。
シーンは各ヒロインに大体1回これまた少なめだったりします。
システム、おおよそ標準です。
欲を言えばもう少し細かめな設定が出来ればと思いましたが、無くても問題ないレベル。
年表は個人的には大当たりですが、
登場人物全員の表示上、どうしても見づらいところがあったのが減点
。
音楽、最高です。
特にOPはENDを迎えた後に聞くと泣けてきそうでした。
シナリオ、三部構成でしょうか。
はじめは「求めよ、さらば与えられん」のみ選択できます。これが本編っぽいかな。
ここで各ヒロイン攻略ができますが、ハッキリいって重いです。
あるヒロインを攻略しても、他のヒロインは大抵死亡か行方不明で終わりますし、
○○ルートでは主人公まで死んでしまう有様です。
全体的にやるせない感情で一杯になります。
ですが、ここでストーリーを重ねていきますと全体のシナリオの骨格が見え、
各登場人物達の因果関係が浮かび上がってきます。
がんばってストーリーを楽しみましょう。
ヒロイン全員攻略で後は一直線。
「尋ねよ、さらば見出さん」で反魂と汐見のルーツがそれぞれ語られ、
「門を叩け、さらば開かれん」で感動のENDとちょっと微妙なエピローグが待っています。
とにかく、最後までやらないと意味がないです。
シナリオ、音楽、CGはかなりの高水準、
個人的に名作認定なのですが、点数自体はストーリーが私の好みでないこと、
エピローグのもみじのところに納得できず-10点。