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kabutoさんの永遠のアセリア ~この大地の果てで~ PC版の長文感想

ユーザー
kabuto
ゲーム
永遠のアセリア ~この大地の果てで~ PC版
ブランド
XUSE
得点
87
参照数
819

一言コメント

プレイ前はグラフィックが苦手で敬遠していたが、クリア後自分がいかに愚かだったかを知った。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

永遠神剣やエターナル等の設定やストーリーにハマりました。

ストーリー序盤は日常シーンでの瞬がウザかったのとファンタズマゴリアに飛ばされた後の理解出来ない異世界語がだるかったのでプレイするのに乗り気ではなかったのですが、何回か戦闘パートが終わったあと(魔龍を倒したあたり)からどんどん世界観とストーリーに引き込まれていき第3章あたりからは続きが気になって仕方ありませんでした。

悠人が敵スピリットを殺す事に心を痛めたり自分の戦う意味を何度も考えたりするところ、戦うことが自分の存在理由だというスピリットたちが徐々に考え方を変えていき人間らしくなってく所が良かったです。
また仲間たちに自分の存在を忘れられることになってもこの世界を守りたいと決心しエターナルになった悠人に感動しました。

ロウエターナルとの戦いはまさに最終決戦といった感じで白熱していました。
敵キャラだけど勝負を重んじてフェアな戦いをするタキオスがカッコよかったです。
ミトセマール・メダリオ・ントゥシトラは出番が少なく扱いも軽かったので若干エターナルの実力に疑問を感じましたが(笑)←テムオリンも言ってるようにこの三人は三下のような扱いなのでこれくらいの出番がちょうどよかったのかもしれません。
テムオリンはARユウトであっさり倒せたので楽でしたがラスボスの統べし聖剣シュンが強敵でした。というよりオーラフォトンブレイクが鬼畜すぎです。これに耐えられるかで死人を出さずにクリアできるかが決まると思います。

エピローグはアセリア√が一番面白かったです。ユーフィーと時深が対面するシーンを見てみたいと思いました。(笑)
また最後に出てきたハーレムエンド?(修羅場エンド)には笑わされました。

戦闘パートはアタッカー・ディフェンダー・サポーターにわかれた戦闘が斬新で、各色のスピリット毎に特色があって面白かったです。
残念なのは上書きされたスキルは消えてしまい各3種類しかスキルをセットできないところ、エターナルスキルは周回すると腐ってしまうところです。(聖なるかなでは改善されてます)
後ついでにエスぺリアの抵抗が低すぎてよく魔法攻撃で死んでしまうところ。

キャラクターはサブキャラ含めて魅力的でした。
アセリア:個人的に一番好きなキャラ。淡白な口調と√に入った後のなつきっぷりが可愛かった。

エスペリア:面倒見がいいのと過去の話が深いのが良かった。

オルファ:序盤から悠人大好きな感じだったけど徐々に好きの意味が変わっていくのと、命の大切さを学んで成長していくのが良かった。

ウルカ:仲間思いな所、騎士道的なところがカッコイイ。

レスティーナ:唯一悠人と永遠を生きれないヒロインだけど約束の話などが良かった。他の戦うヒロインとは違った魅力がある。レムリアとのギャップが良くレスティーナとしてのデレをもっと見たいと思った。

今日子:優秀なツッコミ係。エターナルになるタイミングが他のヒロインと違い、悠人の後を追ってエターナルになるのが新しいと思った。

時深:年の割に子供っぽいところや悠人とのデートプランを決めているなど意外と乙女なところが良かった。

個人的には アセリア>オルファ>時深>レスティーナ>エスペリア=ウルカ=今日子
といった感じです。

佳織は世間ではキモウトなどと呼ばれているけどPS2版からデザインが改善されて、ストーリー後半でもエターナルになるか迷っている悠人の背中を押したりしていて個人的には嫌いなキャラではありません。(ソーマやラキオス王のほうがよっぽど嫌いでした)


初めはグラフィックが苦手で敬遠していましたが、ストーリーを読んでいくうちに苦手だった絵がどんどん魅力的になっていき話の中身のあるゲームはすごいなぁと思いました。絵だけがウリで中身のない萌えゲーより断然面白かったです。

【PS】アセリアとは関係ありませんが、もしアセリア・聖なるかなに続く永遠神剣第3弾が出るとしたらカオス、ロウのエターナル間の戦いを本格的に出してほしいです。
ローガス、ミューギィや永劫、刹那、調律がいつゲームで登場するのかがとても楽しみです。

長々と失礼しました。