燃え要素が豊富でストーリーも奥深いが残念な点も多い作品。
厨二系の燃えゲーとしてFateと同じくらいハマってしまいました。
聖遺物やエイヴィヒカイト等の設定や実際の歴史(ナチス等)をモチーフにした世界観が面白かったです。
敵キャラは狂気的なキャラが多く、また単純に強いだけではなく頭もキレる者ばかりで魅力的でした。
白熱したストーリーは面白かったのですが、なんかどのルートのエンディングも後味が悪かったのが目立ちました。
主要キャラの死亡率が高く蓮と仲間たちが生きているという意味では螢ルートが一番ハッピーエンドな気がします。
キャラクターは敵味方共に魅力的でヒロインも個性的なキャラばかりでした。
ヒロインで一番好きなのはマリィです。あのどこか抜けた雰囲気と純粋な性格に癒されました。また蓮のために懸命に闘おうとする姿に心打たれました。
聖槍十三騎士団の中では螢が一番好感を持てました。(ヒロイン中ではマリィと僅差で2番)
序盤は敵意のない態度だけど蓮の成長とともに段々ヒステリックになっていき、兄である戒(カイン)に固執するところがとても人間らしいと思いました。(人によっては序盤の螢は不快なのかもしれませんが)
螢√ではデレ全開で少女マンガを読んでいる等の意外な一面もあり、序盤とのギャップが良かったです。
マリィ√でも最後の螢の頑張りは素晴らしかったです。
玲愛√では中盤にあっけなく退場させられた感じで残念でしたがorz
【このゲームで残念に思った点】(ここから↓はほとんどクレームみたいな感想です)
・戦闘シーンが長く感じた。
細かいテキストはいいんですけど多少gdgdに感じてしまいました。
・黄金や水銀を筆頭に一部キャラのセリフや文章表現が難しい。
他のゲームより文章が難しい方だと思います。あとやけに長い。
・ストーリーでもっと深く描いて欲しいところがいくつかあった。
ベアトリスと戒の馴れ初めや死に至るまでの詳しいシーン、玲愛√のラストの続き、ロートスとルサルカの昔のエピソードなどをもっと深く描いて欲しかったです。
ベアトリスと戒の話は別売のドラマCDに収録されてるようですが完全版を名乗るならゲーム内で完結して欲しかったです。
・オンライン認証が納得できない
このゲームで一番不満な点です。
ゲームに同根のパスワードを入力だけならまだしも、一定の回数(8回)を超えると有料とか酷過ぎる。
これが正規の購入者にすることでしょうか?
オンライン認証・告知の不備・(無印版)未完成商法などのメーカー対応のせいでこのゲームに対するイメージがかなり悪くなっていると思います。
作品自体は面白いのにいろいろ勿体ない。