夏ゲー・海ゲーとしてとても楽しめた。ストーリーもシリアス・ギャグ共に良かった。
【プロローグ】
ストーリーはいきなり親に置き去りにされるという吹っ飛んだ始まり方でしたが、そこからのヒロインたちとの出会いや主人公の環境に慣れていく様子が面白く、印象的な出だしでした。
【共通パート】
マップから多数あるショートストーリーを選択して、更にそこからヒロイン毎の選択肢を選ぶというのが面白かったです。
マップでヒロインのアイコンを選ぶだけのゲームはよくありますが、ショートストーリー→選択肢というのはあまり見たことがなく斬新でした。
話自体はほとんどギャグシナリオでショートストーリーのタイトルのセンスも面白く、所々笑ってしまいました。
【個別ルート】
ヒロインによって話の重みやシリアス度が結構違うと思いました。
大きく分けると、シリアスな話:千果・夏生 そこまでシリアスじゃない話:あおい・水守、みたいな感じです。
個人的に一番気に入っているのは夏生√です。委員長との対決や灯台までの旅が面白く、灯台での告白シーンもムードがあって良かったです。夏生の父親や生い立ちに関する冬美さんの話は深く、印象的でした。ラストは多少ご都合主義な展開でしたが無事に二人が再会できてよかったです。
千果√は、千果のキャラからは想像できない悲しい過去と最後まで頑張った主人公に感動しました。
あおい√・水守√はそんなに悲しい話ではなく爽やかなENDでした。
【舞台風景】
海や田舎町の雰囲気を良く出しており、自分も夏にこういう場所に行きたいと思ってしまいました。
【キャラクター】
主人公・ヒロイン・サブキャラ共に個性的で、声優さんもキャラクターに合っていました。
【総合】
ギャグとシリアスのバランスがよく、キャラも好感の持てるキャラクターばかりでした。
夏ゲー・海ゲーが好きな方には是非プレイして欲しい作品です。