名作までもう一歩
世界観はとても良い。
ロストテクノロジー関係も物語に深みを与えていて良い。
√の縛りは賛否両論あると思うが自分にはよかった。
サブヒロインすべてのルートを経て、彼女らの愛情の深
さを知り、
初めて、主人公たちの努力を理解することができる。
人気投票ではさやかの評価が低かったようだが、個人的には好きなキャラ。
達哉への愛情が家族愛から恋愛に変わる経緯、麻衣の葛藤が描かれれば、さらによかったうように思う。
ただ・・・、最終√で伏線が次々と回収されて行く過程はすばらしかったが、
フィーナのわがままが目立ち、少しがっかり。
地球への留学中という立場であるのに、また、達哉との関係が認められたわけではないのに、なぜ、すべてを失う危険を冒して遺跡調査にこだわるのか。
達哉との関係が認められてから、又は、成人して地位を確立してからで良いではないか。
最後の演説で、国王や貴族たちの大半がフィーナになびいてしまうあたりも、よく分からない。
王国の運命を左右する大事な決定が、数十分のやりとりできまってしまっていいのか。
単に、フィーナのわがままに振り回されているように見えてしまう。
そこはゲームとして割り切るしかないのだろうが、
作品の世界観や随所にちりばめられた主人公達の潔い思想に惹かれていた自分は、最終√でずいぶん醒めてしまった。
総合的にみると、最初のフィーナ√が一番よかった。
心に残る名言も多い。
過去を肯定して前へ進もう、やるべきことをやろうというフィーナの姿勢には心が打たれる。
ただ、エッチシーンは達哉との関係が王に認められるまでとっておいて良かったのではないか。
エロに関しては純愛系ではかなり頑張っている。
ただ、純愛系のエロゲーをしていていつも思うが毎回「いっしょに・・・」というのはどうなんだろう。
現実的ではないし、個人的には1回の射精で何度も達してもらった方が嬉しい。
総合的には、フィーナと麻衣とのエッチがよかったが、この観点からはミアがよかった。
いろいろ書いたが、ゲームの世界観に浸ってプレイしていた。
万人に勧めることができる良作である。次に期待したい。