バカゲーかと思ってたのに気づいたら涙を流してた
このゲームの良さは一言にまとめると二面性なのだと思う。ストーリーは、トチ狂った世界観の中(褒め言葉)、様々な言葉が淫語化された文章で話が紡がれるバカゲーでありながら、仲間と助け合い、過去と向き合い、より良い社会を目指し戦うシナリオゲーである(美岬√は終始バカゲーだが)。キャラクターも、ヒナミはロリキャラだが√ではお姉さんらしさを十全に発揮し、奈々瀬はビッチキャラだが一途で家庭的で主人公のことをよく考え支え、美岬は地味キャラだったのに大食らいだし人前で自慰をするしアナルが弱点なキチガイであり、文乃はドスケベ条例の創始者の娘だが、ドスケベ条例の被害者の娘でもあり、孤高で強い女のようで信頼できる人と過ごす普通の生活を求めている。またSSメンバーも普段は厄介な敵だが、それぞれ攻略したくなるくらい魅力的ないい奴らであり、他の敵キャラも、ただの悪ではなく、それぞれの信念のために戦う。主人公たちは性的マイノリティから自分たちが不幸を背負うのに歯向かい戦うが、島で性行為を楽しむマジョリティの人々こそ、日本から見ればそちらこそマイノリティであり、ドスケベ条例がなくなれば迫害を受ける身にさえなる。全ては選べない中、各々が自分の正義のため戦っていく姿がとても良かった。