至上最高の姉ゲーであり、純愛物語でした。自分自身、姉属性持ちではありませんでしたが、それでもプレイヤーを一途にさせてしまうヒロインの魅力と物語がそこにはあります。
エンディングを迎えた瞬間、これはハッピーエンドなのか?と、少しの間だけ考えさせられましたが、長い長い旅路の末、すべてが報われたハッピーエンドなのだと思います。
主人公の悲願は、どの時代でも姉さんを守ること。そして現代の、どうしても越えられなかったあの先の物語を、姉さんと共に歩んでいくこと。すべてが果たされたエンディングでした。
それでも人によっては捉え方が異なるエンディングだったと思います。
作中は常に姉さん大好きなのを抑えられない主人公の描写と、ヒロインの魅力を存分に引きだし、プレイヤーをこれでもかと一途にさせようとしてきますw
そこがまさにこのゲームの狙いで、逆にヒロインを好きになれない方にとっては感動も半減されます。
シナリオに関してはあまり捻りも無く先もなんとなく読めてしまいましたが、すべては主人公がどれだけ姉さんのことが好きで、目的を達成することにどれだけ価値があるかを最大限に強調する為のものだったと思います。
医学的に説明しずらいことや、過去に行く方法、パラレルワールドなど、このゲームではそういった謎を紐解くことで楽しむべきではなく、重要ではなく、あまり深く考察すべきではないかなと。
ただそこに用意された舞台を、そういうものなのだとシンプルに、純粋に受け入れて楽しませてもらいました。
製作者の思惑にハマってしまったプレイヤーにとって、
本当に長い間止まっていた二人の時間が、最高の形で再び動き出すラストシーンで、姉さんを守る為に時代を越えて奮闘した日々が走馬灯のように蘇ってくることでしょう。