声優をもっと厳選するべき
所謂ロリ系の絵ではない、望月望氏の描く成熟した女性というタッチの絵。
その絵のキャラクターに対して一部声優が嵌っていません。
こういった八等身のキャラクター達にはアニメアニメした不自然な息遣い等をされると半端ではない違和感が生まれます。
雪村とあ演じる小松崎彩にそれが顕著で、無理して声を作っているからなのか声量は無いし不自然に息を吸うし、語尾は消えるしとにかく台詞が聞き取り難い。
小松崎彩のキャラクター設定は、活発で天衣無縫、自由な性格。好奇心旺盛、あらゆる事に偏見がなく誰とでもすぐ仲良くなってしまう……とあります。
このキャラクター設定で、声量不足が原因の語尾が消える喋り方をされるとキャラクターとの乖離が物凄い訳です。
これが線の細い、図書館で一日中本を読んでいる文学少女ならばそれでも良いのでしょうが……。
所詮エロゲー。映画の声優さんのように物凄く上手い必要はないですが、せめてキャラクターに合った演技をできる人を選んで頂きたい。
本作品はテキストの壮大さや捻りで読者を唸らせる、“シナリオに引っ張られてキャラクターを好きにさせる”タイプの作品ではなく、“しぐさや台詞でもってキャラクターを好きにさせる”タイプの作品です。
即ち、キャラクターの完成度がどれだけ高いかがゲームの根幹を大きく左右するという事です。
声優自体にプロなんだから声量もっと上げろよと言いたくもなりますがそれはさておき、制作陣には是非“キャラクターに合った声を選ぶ”という当たり前の事をして頂きたいものです。