アペンドで納得できた。
クリエイター視点での話の展開というのがとても新鮮で面白かった。
共通ルートの時点でヒロインと付き合って別れるっていうのも、なかなか無い展開で新鮮。
不満点としては
①「~だったのは言うまでもない」「~とかであった」という感じで
話の終わらせ方にちょっと雑さがあった。
②やっぱり逢桜がいての作品なんだな、っていうのを感じた。
どのルートを辿っても、主人公の心にはいつも逢桜の影が付き纏ってる。
逆に逢桜ルートは、主人公の心の中には他のヒロインはいなかった。
そう考えるとライターさんの中では、他の3人はかさ増し程度の存在だったのかな
っていう疑問が思い浮かんでしまう。
個人的には1キャラずつに魅力があり、どのルートの話も面白かったけど
でもやっぱり主人公はどのルートでも逢桜のことを想っていたから、そこだけはちょっとなっていう感じ。
逆にいうと、逢桜ルートは非常に良かった。
良かったからこそ、幻想の世界くらいは良い展開で終わりにしろよという気持ちが強くて
どうしても最後は納得できなかったけど
アペンドにより別ルートが構築されたので、そちらは個人的にはハッピーな方向で終わらせてくれたので
このゲームが嫌いにならずに済んだ。
アペンドを作ってくれてありがとう。
でも、BAD END AFTERっていうタイトル名はやめてくれ、俺の中ではハッピーエンドなんだ。
③個人的にはASを作り上げてから個別ルートに入って欲しかったな。
どのルートも本筋はASを作るという展開だから
どうしてもしつこさを感じてしまうし、新鮮味が1ルート入るごとに薄くなっていった。
どうせならASを作り上げてみんなで祝杯して、いつもの日常に戻ってから話が進む。
そういう展開の方が良かったような気がする。
そっちの方が初回プレイ時でも新鮮さを維持しやすいし
クリエイター視点でのゲームなんだから、他ゲームのような似た展開にはならないとは思う。
だからこそASを作り上げてから個別ルートに入って欲しかったなと思った。
作品全体としては、読み進めやすさ、キャラ毎の葛藤、有葉氏の高品質な立ち絵やCG
BGMなど、完成度は高いと感じた。