ただひすたら面白いと思えた作品。
主人公になにか属性があると、どのイベントもすぐそれ寄りになるのであまり興味がなかった。
しかし近所のショップですごく推されていたので興味本位で購入。
中古で4500円くらいだけど、これは買ってよかったと思える作品だったね。
主人公がネコだからできるギャグや展開がかなり面白かった。
もちろんずっとネコのままではないので、人間パート・ネコパートで環境や周囲の反応が変わるのが新鮮。
この作品の好きなところは、ルートに入ってもトントン拍子で話が進まないところと
周りが空気にならないところかな。
量産ゲーってルートに入ると、なぜか周りのキャラが登場しなくなって
ヒロインと主人公が意識しだして、すぐキスして、すぐHして
何かイベントがあって終わるか or 何事もなく終わるか、の流れなんだけど。
この作品は、ルートに入っても意識しだすまでに時間が掛かる。
色んな一面を見て、仕草にドキッとして、イベントがあって、主人公とヒロインの距離がちょっとずつ
縮まっていく、そんなのを見ているとこっち側もドキドキした。
周りの環境もそうで、ルートに入っても友達や他ヒロインの登場が減ることがなく
最後までストーリーに絡んできてくれる。
何気ない会話、ハプニング、ギャグ、こういったものはやっぱり複数人だと面白いなと思う。
間違いなくこの作品の面白さを引き立たせてくれたのはサブキャラの存在が大きい。
若干残念だと思ったのは、シャチと黒木ルート。
黒木ルートは、なんか重い。
ルート序盤~中盤前半くらいは面白かったけど、中盤後半~終盤は母親が詐欺にあって、レイプされかけて…
というのは純愛系にしてはちょっと重かったかな。
純愛と凌辱モノを完全に分けている自分からしたら、純愛にレイプ要素が混じるのはちょっと辛かったかな。
シャチルートは、逆に何もなかった。
特に何も訪れることなく終わったから拍子抜けしてしまった。
なんかちょこちょこ黒い部分のある作品だったけど、シナリオとしてはかなり面白い作品。