まさに青春ドラマ
『僕らが空に夢見た理想はこの翼では届かない』
このOP曲アララトの歌詞が忘れることができません。
人間同士の掛け合いから心情まで、どこまでも人間らしさに
あふれていて、一度引き込まれたらやめることが出来ません。
戦争というものを、死というものを淡々と描いているのですが、
何故か心に染み渡る。
『~~が死んだ。』
この淡白な一言が効きます。
また、戦闘物=燃え
という、法則が当てはまらない珍しい作品でもあります。
初めは主人公がエースパイロットで活躍する話と勘違いしてましたが、
「そんなもの存在しないんだよ」というリアルティを見せ付けてくれます。
たった一人の力じゃ、大きなうねりをどうすることもできない。
そんなうねりに飲み込まれた"僕ら"の葛藤。
いつ死ぬかわからない恐怖。
そんな中でも明るく生きようとしているのに、どこか明るくなりきらない世界観。
戦争をしている当人達にすら、もはや不明瞭となっている戦う意味。
自分達が何を目指し、何処へ行き着くのかさえ分からない。
それでもやめることができない泥沼の戦争。
どれをとっても素晴らしく、もう一度プレイしたい作品No1です。
まぁ、vista版買う気はないのですが。
……それにしても、アララトを聞くたびにプレイしたくなるのが困る。
初めは歌手の歌唱力が気になっていたのですが、段々あのか細い感じの声が作品の雰囲気にベストマッチだと思い始めました。
"僕らが空に夢見た理想はこの翼では届かない
もっと高く遠くへ羽ばたき続けるのなら
いつか掴める日がくるだろう"
もう一回しつこく歌詞から抜粋してしまうくらいお気に入りです。
こういう作品をもう一回作ってほしいなぁ。
本来ならば96や98、むしろ100つけたいくらいお気に入りの一作なのですが、
所々荒い部分が多いのは否定できませんし、95くらいにしておきます。