二章の雰囲気は圧巻。話に飲み込まれ抜け出せなくなる。企業には見習ってほしい。
突如空から降ってきた女の子と同棲。
そんな突拍子もない物語がまさかここまで面白いとは予想だにしなかった。
第一章で三度投げたが、投げずに一気にすればよかったと後悔。
非常に些細なことも丁寧に丁寧に回収していくシナリオは圧巻の一言。
終わった後に世界感に浸れるような素晴らしいシナリオだった。
特に二章は秀逸の一言に尽きる。
一章終りで一気に物語に引き込まれ、二章は寝ずにやりきってしまった。
言葉では言い表せない雰囲気を是非感じてほしい。
シナリオの出来もそうだけれど、キャラクターに味を出すテキストも見事。
数多くのキャラクターの声が頭の中で脳内再生され、
声が聞こえたような錯覚がするほど、キャラクターが活きていた。
唯一、部長のことが最後まで好きになれなかったのがおしい。
部長のキャラクターだけが、最後まで浮いているように感じられた。
……絵がギャグに走りすぎたせいもあるだろうか。
絵の出来は商業作品に比べるまでもなく、音楽も秀逸とは言いがたい。
（一部のBGMは素晴らしいけれど）
誰がどう見ても同人クオリティーの作品だが、値段補正なしで、
"商品"として評価して90点をつけられるのだから、ここまで注目を集めた理由も納得。
値段補正加味しちゃうと100点越えてしまいますし、それもどうかと思うので補正点＋3点で。