御徒町とか上野とか。
私は夏と冬のコミケで上京した際、この手のマッサージ店によく行くんですが、その自分からしてみると、わりとちゃんと本物に近い内容でストーリーが書かれているなあと感じました。
例えば、主人公は一番最初、この店が「普通のマッサージ店」だと思って入店します。ただ主人公も周りの知り合いの話を聞いたりして、性的サービスもあるらしいということはなんとなく感付きつつも、最初はちゃんとマッサージを目的として行くわけです。
かくいう私もリアルでは最初の頃、マッサージ店のホームページには『当店は風俗店ではありません』と書かれているが、でも実際にはいわゆる抜きのサービスがあるということを知らずに入店し、マッサージ、あるいは洗体だったりアカスリをしてもらったのち、最後に手コキ等で抜いてもらうという経験があったものですから、この主人公の、店の看板では風俗店とは謳ってはいないが、実際には抜いてくれる店にハマっていくという感覚がよくわかります。
また、エロのシチュエーションはどうかといえば、手コキ関連はいくつかパターンが有りますけれども、どれも、私自身、してもらったことのある手コキのバリエーションばかりでした。これがまた、「あ~確かにこういう構図はあるよなあ」と思わせるものばかりで、大変満足でした。ただ、足コキ、フェラ、本番は、リアルだとまあ店や嬢によってはあるかもしれませんけれども、通常遭遇できるプレイではないので、ここらへんはあくまでエロゲーとして用意したに過ぎないなという印象があります。マッサージもののAVなんか見ていると、どっかで見たことあるような構図と感じるかと思います。
他に特筆すべき点としては、この作品のタイトルのロゴに関してですが、書体や色合いなど、リアルで「風俗店とは謳っていないマッサージ店だけれども実際には抜きのサービスが有る」店のホームページなんかで、本当によく見るような字体に似せてあるのには関心しました。なんつーか、「っぽい」んですよね。
あと、ゲーム内での嬢の下着姿や、マッサージをする個室の背景が、わりと、というかかなり本物に近い印象をプレイヤーに、あるいはこの手のお店によく行く人に抱かせるデザインとなっているのには驚きました。リアルの店舗だとマジでこんな部屋あるからね。あと、とある背景に描かれている「しずく型の加湿器」、ほんとあるあるすぎるネタですよ。
それと、これは別段、「ご都合主義ではない」と言いたいわけではないんですけども、主人公と嬢がいわゆるエロゲーの個別ルートでハッピーエンドみたいなラストはありません。ソープとかヘルスなんかだと、あくまで客と嬢の恋愛がどうたらこうたら~って体裁があって、その延長線上でエッチするわけですけども、この手のマッサージ店は、マッサージの延長線上で最後抜いてくれるので、そもそも嬢に情が移ったりすることが、基本的にないんですよね。もちろん、マッサージを担当する嬢が綺麗だったり、可愛かったり、非常によく気を使ってくれたり、というのは往々にしてあるわけなんですが、ここがソープとかヘルスと違うところで、この作品もその「主人公と嬢が恋愛的に結ばれる」という一線は絶対超えないように出来ております。この手のお店を経験したことがある人間からすると、そんなの当たり前なわけですが、未経験な方だともしかすると分からない人もいるかもしれないので、一応明記した次第です。