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k-pさんのキミのとなりで恋してる!の長文感想

ユーザー
k-p
ゲーム
キミのとなりで恋してる!
ブランド
ALcotハニカム
得点
80
参照数
1252

一言コメント

みなせ未來=おるごぅる説とは何だったのか。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 基本的に、私はこの作品のライターであるおぅんごぅる氏と、数年前に引退したおるごぅる氏が同一人物だと思って作品をプレイしました。以下、エロシーンに関して、結構良かったので箇条書きで私見をまとめています。

・キスから始まって、二人がその行為に没頭していくに連れ互いに我慢できなくなり、どんどん堕ちてゆく過程がよい。
・挿入のことを膣コキと表現するの、実に卑猥だ。
・涼香ルートの、お風呂に入る度に何回も射精してしまうシーンが繰り返されるパターン、ましろ色のみう先輩ルートを彷彿とさせられた。
・なぎさルートの、初H時に挿入を繰り返すと空気が混じって膣から放屁のような音がする、ってシチュエーションがマニアックだ。生で中出ししたのち、主人公がなぎさに対して、性器にティッシュをあてて「ちょっと力を入れてみて」と促し、なぎさが息んで膣から精液が流れ出る、というのも、CGこそないが、エロいやり取りだ。

 幼なじみから、あるいは知り合いから恋人になる過程や、恋人になった後のイチャラブ。また、各々の登場人物の過去の出来事からの決別と、新たな明るい未来を想像させる終わり方。各ルートをクリアすることによって変化するタイトル画面と、作品名『キミのとなりで恋してる』の使い方など、ほんと、きちんとまとまったエロゲーのお手本と呼んでもいいんじゃないでしょうか。
 今回は、過去のおるごぅる作品と少し異なり、全てのルートをクリアした後のサイドエピソードを見ることによって締めくくられる、主人公と妹との関係のあり方が、特徴なのかなと思います。

 で、表題の件ですが、あれだけ『恋がさくころ桜どき』の発売前に「おるごぅる復活か!?」とかって一部で騒がれていたのに、『とな恋』で「おぅんごぅる」っていう隠す気ねーだろと言わんばかりのライター名で出しているあたり、マジでみなせ未來とは何だったんですかね……。まあ、最終的に『とな恋』は、過去のおるごぅるの作風を彷彿とさせられる中身になっていたし、満足な気分で終わったんでいいんですけれども。