御厨みくりってライター、そのうち作家デビューして東京創元社のミステリ・フロンティアあたりで本を出しそう。
メインヒロインの両足切断→精神崩壊で車椅子エンドってのがとりあえず最高にオッとなった。
BGMはMANYOだし、こりゃ一体どこの殻ノ少女かと小一時間。
やっぱり、全体を通しては若干ダレてしまったので、もう少しコンパクトになるといいかなあと。各ヒロイン、非常に丁寧に描かれているんだけど、鍵を集めるということでほぼルート固定なのは、自由度と引き換えにお目当ての話の展開の仕方に持って行きたいということなのだろうし、その目的は理解できる。自分もそこを否定するつもりは全くないし、その試みは好感が持てるので、あとはそこに到達するまでの描き方をどうにかしてくれればもう少し良い印象を持つんだけどなあ、という感じ。
あとは、エロゲーで主人公とヒロインが結ばれたと思ったら、ヒロインに「私は作られた人格で、あなたはそれに恋をしていたのよ」と驚愕の事実をつきつけられたシーンや、ルートをクリアしたらそのキャラクターが「あたしのことを愛してくれてありがとう」って私に向かって語りかけてきたシーンや、キャラが突然「背景も発注したしこの場面があってもいいじゃん」とか言い出し始めたシーンや、進めていたらヒロインが「君が選択したことによって」云々と言ってくるシーンなんかが、プレイヤーを意識した台詞を言わせるなあと感じた。エロゲーと箱庭をかけているのか、というか。
あと、キャラクターの体の一部を切断という場面を見せたあとで、ココに「指でも詰めりゃあいいんじゃないですか」という台詞を言わせるのは割りと鬼畜の所業だなあと苦笑い。
(追記)
上記を書き終えたあとで、Web掲載の書き下ろし小説を読了。ココの妄想SM小説はさておき、その他の3つは、ゲーム中に組み込むべきだったのでは……クリア後におまけで読めるとかそんなんで。
真犯人、小川先生が自殺したことによって恨みをお母さんに向けて復讐のつもりで新を殺しに~とかありがちな感じだったらどうしようかと思った。