夢が現で現が夢で。要するに『水月』そのもの。
遠野物語を題材に伝奇や民俗学などをアレンジし盛り込んだシナリオで個人的には大好きですね。
こういう伝奇物語とか民俗とか神話とか読んでいて楽しいです。
テクストはちょっと起伏に欠けるかと思いますけどそれほど問題ではなかったです。
2002年のゲームながらCGの塗りの良さは今でも十分通用するかと。
エロシーンが良くも悪くも特徴的です。
結局はどのキャラクターも存在自体が不確実なんですよね。
だからとあるヒロインと結ばれるとそれ以外のヒロインは跡形もなく姿を消す。それが最も顕著だったのが雪ルートと言えるでしょう。
唯一の例外はわはーこと鈴蘭。彼女のある意味子供っぽい無邪気さを兼ねた性格ゆえに彼女と結ばれるルートでは他の誰も消えません。
鈴蘭が隠しヒロインなのも頷けました。