お値段据え置き、ダウンサイジング
前作と比べてしまうと、やっぱりちょっと小さくまとまった感は否めないかな。
ただ、それは前作、特にフルムーンナイトが異常なボリュームだっただけ、と弁護出来る気はしますね。
あれは率直に言ってちょっと抜き所大杉て話進まんという欠点? がありましたんでw
○音・声
BGM・歌・声とも問題無し
エロ声演技はヤリ過ぎまでは行かないギリギリレベルに上手いこと収まってたと思う。
喘ぎが一本調子でも、過剰演技過ぎでも萎えちゃうのでここの匙加減は流石老舗。
○システムほぼ文句なし。
ここのシステムについては他社さんも見習ってほしい所が多数。
エロSE標準搭載、デフォ射精選択肢など相変わらず気が利いてます。
ただ個別ボイスボリュームは欲しい。元気系と寡黙系キャラは同じレベルではツラいものがありますよ。
ゲーム性については、これは前作も思ったことだけど、敗北・勝利・大勝利の分岐を拾うのは特に楽しい作業じゃないかな。
前半の幹部では大勝利を拾えないから2周目前提なのも、単に面倒。
更に言うと、メインヒロイン枠の3人の選択肢が何回もある割に、どっちが正解か判りづらいせいで望んだルートに行きづらい、
幹部側のフラグが立つと強制的にソッチに行ってしまうってのもややこしいだけでゲーム性が高まる訳でなくてちょいマイナス。
エロゲーは紙芝居であるべき!って思想は無いんだけど、楽しくない仕組みは排するべき。あるいは工夫して楽しい仕組みにして欲しい。
○絵
複数絵師故に・・・
まぁ好みの問題かもしれませんけど、ちょっとメインヒロインの桃花さんが・・・
特に変身後のバッケンローダーはスーパーサイヤ人に見えてツラいです・・・ キャラとしては結構可愛いんだけどねぇ。
ジェントルさんのバッケンハンターが造形として可愛いだけに、もうちょっと近いレベルの絵師さんで揃えて欲しかった。
○シナリオ・テキスト
もとよりストーリーを楽しむ作品ではないので、エロければオールOK!
ぶっちゃけ原典がどうのとかメルヘンの悪役として云々とかはスキップしてなんも問題無かったです。
そこら辺のメインストーリー部分と、キャラを掴むための肉付け的描写部分は独立してたんで不要なストーリー部分は飛ばしながらも
キャラに愛着を持つことが出来ました。意図してのことかどうかはわからないけど、中々良い仕事な気がします。
まぁ最良なのはストーリーでも楽しませることだけど、そこにリソースを費やさないという判断は、それはそれで英断かと。
○キャラ
良。
結構主人公の熱血ヤンキー先生ってキャラ付けに拒否反応があるみたいだけど、そこまで悪くも無い感じでした。
まぁ自分も元々熱血ヤンキー先生というキャラ立てはあまり好まない性質ではあるのですが、この主人公はそれなりに
積極的に動けて、まぁまぁ相手のことも思いやれるタイプで、あまりにもバカな言動でイライラさせるという程でもないキャラです。
前作主人公も悪の組織の一員だけど別に悪辣な言動しないし、言ってしまえば似たようなキャラだと思います。
女幹部衆もそれほど不快を催すキャラ付けされてはいないので、楽しくイチャコラ出来ました。
ただベタ惚れになるのが早すぎるというか描写が足りてないというか。
身体で落とされた途端心も落ちてるような感じですかね。ここら辺はダウンサイジングの結果でしょう。
個人的にはサクサク進むのも悪くないなとは思ったんですが、物足りないと思う人もいるのかも。
メイン3人もそれぞれ可愛いですね。とくに夜日羅は一途でエロ可愛くて素晴らしい。
桃花も良いさじ加減のツンデレで好きなんだけど、絵が・・・
あ、全く存在理由の判らなかった阪田透さん、あの人なんの為に出したんすかね・・・?
最後までろくな絡みが無く、顔グラやボイスが設定された理由が本気でわかんないっす。
なんなら黒幕かと思ってプレイしてたのに・・・
ひょっとして重要な役所だったけど、発売にあたって削られたシナリオで割り食ったとかそういう事情でもあったのかな。
総評:まぁ前作から押さえるべきところはある程度抑えた抜きゲーの良作、と言っていいと思います。
全部ジェントル氏の原画だったら更に良かったかな。