短い中に高クオリティのCGと演出が惜しみなく使われた傑作。
spriteの10年ぶりの新作。解散とか色々あったが、蒼の彼方のフォーリズムEXTRA2が非常に良かったので期待して購入。とても楽しめて今後にも期待できる作品だった。
〇シナリオ
不登校になった主人公がペンションに住み込みで1か月働き、人間交流を通じて1歩を踏み出すストーリー。まとめるとこれだけだが、テーマを絞って高クオリティなCGと演出で仕上げることで十分楽しめた。強いて言うなら展開の起伏があまりなくてインパクトに欠けるが、この作風ではむしろそれくらいがいいのかもしれない。
〇キャラ
ちゃんとした登場人物は5人だけだが、皆魅力的で良かった。紗波が1番お気に入りだけど、出番はそれほど多くなかったのが残念。彼女の物語を見たい。
〇FILMIC NOVELについて
公式HPで「長い作品をプレイする時間がないという方が多い今の時代に合わせ、劇場版のように短く凝縮した上で、イラストをふんだんに使い演出に力を入れてクオリティを高めています。」と書かれているとおり、実際にこのゲームは10時間程度で終わるが、その分CGと演出に凄く力が入っていた。
蒼の彼方のフォーリズムEXTRA2がFILMIC NOVEL第1弾となっており、試合描写や演出など素晴らしかったが、あくまでFDなのでちょっと評価が難しかった。
実質この作品がFILMIC NOVEL第1弾みたいなものだと思ってプレイしたが、十分楽しめたし今後も同じ形式で出してもらえれば絶対に買うという気になった。
FDとかスピンオフとか出れば買いたい。本編後日談、1年前の蘭編、2年前の紗波編と出せるものはあると思うし是非見たい。特に今作は紗波の出番があまりなかったので、蘭編は作って欲しい。
あとOPに本編で使ってなかったCGがあったのはやっぱり色々と削ったんだろうか。ちょっと気になる。