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juvitz777さんのひぐらしのなく頃に祭の長文感想

ユーザー
juvitz777
ゲーム
ひぐらしのなく頃に祭
ブランド
Alchemist
得点
80
参照数
1245

一言コメント

追加されたシナリオを読みたくて買ったが・・・

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

正直言って原作持っているなら改めて買ってまでやる必要なし。
原作「ひぐらし」には及びもつかないと自分は思った。
コンシューマ化に伴いCVがほぼすべてのセリフについたり、主題歌、BGMなど新しくなっていたり、なるほど金かけている。セリフにあわせてキャラの立ち絵もくちパクするなどの懲りようもなかなか。原作では異様にでっかい手の印象のキャラたちもスッキリしたものになっていて入り込みやすいのかもしれない。だがしかし。一枚絵など一枚もなくても、CVがついてなくても、手が異様にでかくても原作の「ひぐらし」には遠く及ばない。ひぐらし初プレイ時にレナの”「嘘だッ!」+目の色変化”にのけぞったものだが、おそらくそこまでのインパクトがPS2版「ひぐらし」からは感じない。血の表現も赤ではなく青で表現されてて萎えた。
とはいえ最終章の「澪尽くし」は良かった。原作の「祭囃子」は少々ご都合主義がすぎる印象が強かったのでこれはこれでアリだと思う。ただ「暇つぶし」での赤坂の苦悩が生かされていないのでは?確かに梨花ちゃまを助けにきてはいるが、「祭囃子」に比べるとまったくと言っていいほど裏方だった。いやその裏方としての役割が非常に重要であるのは重々承知ではあるのだが、自分的には「祭囃子」の赤坂と比べてつまらない役どころに思えてしまった。(←この意味では「祭囃子」のご都合主義的展開はひつようだったのかも)。