ハード面のマイナスは否定できないので他人に勧めるには気が引けるが、個人的にかなりのお気に入り。実にセンスの光る逸品。血走先輩ほど私が共感できた登場人物も少ないのだが、その意味は主人公・常葉愛に対する最大級の賛辞かと。
意外とフェチズムの香りはしません。
「ぶるま」はあくまでもネタですね、これ。
女性主人公である常葉愛、彼女の素晴らしさがこのゲームの最大のポイントかと。
時にはハチャメチャに、時にはしおらしく。
ある時は悪の総帥に、ある時は地球を見守る女神に。
これらの多様性を全て内包しているからこそ、彼女の姿は美しい。
「萌え」なんて言葉を通り越して、「こういう風に生きたい」と私に思わせた主人公は
たった一人だけです。
血走先輩という、彼女を追いかけるストーカーがいるのですが、
自らが愛に関わるのではなく、
その姿をただひたすら眺めていたいという彼の姿勢には共感させられてしまいました。