戯画マイン…というほどでもない
むしろ期待以上。
数本に一回爆発させてくる戯画にしては、それなりの作品だったかと。
ヒロインは全員健気で魅力的。キャラ造形も美しい。
…が、クズとしか言いようのない主人公とくっついてるのを見てるとイライラする。
シスコン、何かするにも下手に出て弱々しい、そのくせ級友は殴る、自分勝手。
たまに凛々しい面は見せるが、それを全て打ち消してマイナスに持って行くくらいに人間が出来上がって無い。
残念だったのは、テーマである「下町」っぽさがイマイチ出しきれてない点。
基本的に店(家)と学校を行ったりきたりで、
たまにどこでもありそうな神社や商店街、河川敷などが出る程度。
少ないシーン数も不満ではあるが、そういう下町の景色なんかをCGに加えてほしかったり。
シナリオは、ゲンガーさんが書いたにしては中々の安定感(普通)だった。
物足りなかったりツメが甘い感じもするが、処女作であることを考慮すれば仕方ないのかも。
ただし、言い回しが少し遠かったり、プレイヤーで保管するしかない場面も登場するので、感情移入できないとキツイかも。
戯画の他の地雷シナリオよりかは断然マシだったので、今後もねこにゃんさんは原画共に起用してほしい。
エロゲとしての水準は保っている作品。
普通のシナリオと戯画特有のシステムに引っ張られて成り立っている感じ。
全体を通してまったりした雰囲気なので、そういうのが好きな人のみオススメする。
パルフェこんにゃく視点で見れば確実に地雷なのでその点はレベルを下げてご閲覧を。