150点にも200点にもなりうる傑作品。最近のゲームとは一線を臥し、単なる燃えゲーではない!
旧作を発売当時にプレイしたのみで内容はほとんど覚えていなかったが、
本作をプレイしてみるとだいぶ印象が変わった。
まず、これは戦いが主のゲームではありません。
主人公の自責と後悔の念を表すためにアサッシンとして人を殺さざるを得ない状況を描いているのです。
運命の歯車が狂い翻弄されてゆく少年と少女の物語である(←クロウディアは少女とはいわないかもしれないがw)。
ところで、この作品は近頃のADVとは大分違ったものを感じます。
読み物という感じでしょうか、登場人物の心理心情が事細かに描写され、
主人公の泣けるほど苦悩が伝わってきます(つーか、泣いた)。
と、人物の心理心情の変化がこの物語の主なところなのでデモベのような戦闘主体のゲームとは思わないほうが良いです(とはいえ、そのような楽しみ方でも十分に満足できる作品だとは思いますが)。
と、シナリオに関しては文句なく満点。
CGは拳銃なんかはもう神の領域だが、旧版の絵がやはり新規のものと比べてしまうと見劣りしてしまう・・・。
美緒の立ち絵もどうも気になった・・・。
BGMに関してはシナリオを引き立たせるためにあえて抑えているのだろうが、それにしても音が小さすぎ!
もちっと、音質を良くしてほしかったなぁ・・・。
あと、 Search And Destroy もせっかくかっこいい曲なのに使われる場面が2箇所ほどしかなく非常に残念だった(クロウディア編のラスト直前の場面は使うべきだろう!!)
と、なんだろう・・・、演出が悪いわけではないのだが、なんかうまくまとまっていない感じがした。
中途半端なリニューアルでなく完全リニューアルとして出していたならこのようなことにはならなかったような気がして残念でならない。
以上のような不満点、さらにはそれ以上の追加すべき点(それは、音声であったりシナリオの追加であったりするかもしれない)を鑑みてあえて-1点とさせてもらいました。
(蛇足)
旧版をやった時にも感じましたが美緒の主人公に対する気持ちは、
出会って間もないのにあんなにも強く想うことができるものであろうかと疑問でした。
日々のほほんと暮らしている自分にとっては生死を賭けた戦場で生きる者達へ対する考えなど思いもつきはしないものなのかもしれませんね・・・。