MOREといえばこれ
舞台となっている街の風景が良い。共通は荻浜と主人公のやり取りとお互いの距離が縮まっていく様子がとにかく読んでいて面白かった。
個別はカナ→汐里→亜依→荻浜の順でプレイした。終わってみるとこのルート以外は考えられない。亜依→荻浜に関してはルートロックもありえるくらいでは。
カナと汐里については正直前座みたいなものでまあ...。メインはやっぱり亜依と荻浜の2人。
亜依ルート最大の盛り上がりは主人公を挟む三角関係。その後ストーリーの見方がTrue Storyを読む前後で大きく変わったのは驚かされた。
ここまでプレイして、いつも主人公を応援する立場に回ってばかりな荻浜に幸せになってほしいと思わずにはいられなかった。全ては荻浜ルートを最高のものにするためのお膳立てのように感じた。蓋を開けてみたら荻浜がちゃんと幸せそうだった。でもパズルのピースは欠けまくりでTrue Storyの余地をだいぶ残していた印象。
満を持してTrue Storyでこの世界の設定が明かされる。現実世界は別れてから3年後の時系列だったんですね。長いですね。3年も離れるとなんて話したら良いか分からなくなりそうです。『First Love』の歌詞を読むと荻浜は胸が張り裂けそうな日々だったんじゃないかと思える。パッケージに書かれた「また君に恋をする」はこういうことだったんですね。過去をもう1度体験して今はどうですかと問う。面白かったです。
それとこの作品の最大の魅力というとやはり夢乃ゆきさんの『First Love』。プレイする前から好きでしたが、プレイ後に歌詞を読んでみると作品とよくリンクしているのが分かりもっと好きになりました。今はなきMME、またどこかで見られる機会があったらいいですね。