青春モノとして爽快な作品。課題はあるが総じてよくまとまっている。
そう遠くない未来を舞台にした青春部活もの。
雰囲気は,『この大空に翼を広げて』に近い。
シナリオも,困難に直面しながらも(ご都合展開はあるものの)一歩一歩解決していく姿が描かれていて,丁寧だと思います。ロケット開発という少し素人にはわかりづらいところを,図説を用いて付いていけなくならない程度に,詳しく説明してくれていたのも好印象(専門の人からすれば突っ込みどころはあるのでしょうが)。
主人公の性格や,キャラの掛け合いも相俟って,軽快な読後感でした。
CVは一部初々しい印象の声がありますが,これはこれで,キャラクターに合っていて問題は感じられませんでした。ちょっと耳に残るような,甘ったるいCVが好きな人(自分)にとってはドハマリです。
一方で,作画については,あと一歩。一枚絵の時はだいぶ良いので,もう何作か出ると安定する絵師さんかなと思う。
どうして明里先輩ルートはオマケでも付かなかったのか。あれだけいいキャラデザなのに,当て馬だけでは悲しすぎる……