端的に言えば私には合わなかった、そういうことかな。
超有名作とフリー以外では、同人のものは初めてプレイ。
運命予報が気になっており、かみまほも評価がそこそこ良さそうだったので、シナリオライターであるルクルさんに期待してこちらを購入。
漫画のような吹き出しの演出はGood。LittlewitchのFFDには全く及ばないものの、単調になりがちなノベルゲームに変化をつけ、飽きさせないようにするには効果的だと思う。フォントも読みやすかったのも好印象。
BGMはそこらの商業作品の印象に残らないものよりは、はるかに良かった。
シナリオは人形と人間がテーマ。人間になりたい人形、といえばとてもありふれた題材である。
全部で4章からなり、1章ごとで一つの物語として成立しつつも、全体の一部としてうまく機能している。
かなりコンパクトな無駄のない作りでまとまりの良さは感じられた。構成は相当上手い。
にも関わらずこの点数というのは、キャラやストーリーに最後まで興味が沸かなかったからである。
はっきりいって惹きつけるものが全くなかった。大袈裟な言い方をすれば、テキストから情報を読み取りそこから事実をただ認知するのみだった。お話を読んでいて心が動くところが全然なかったのである。
キャラの魅力がなかったのか?描写が足りなかったからか?ストーリーがつまらなかったのか?テキストが良くなかったのか?どれが該当してここまで入り込めなかったのかは自分でもよく分からない。
この作品自体はそう悪いものではないと思うが、やはりキャラクター、ストーリーの要素、展開、見せ方の色々な面で私にマッチしなかったということだろう。
作品を買う時は多かれ少なかれ期待を込めて買うので、今回は残念だった。
こういうケースもあるのかと自分でも思った。作品として悪い出来ではないというのは本心だからだ。
今後なぜ面白いと感じることが出来なかったのかはっきりとわかることがあれば、いつかそれを書き記したいと思う。