SUGOI DEKAI
そしてウザい後輩があれやこれや。今年はもちろん、さくらの歴代や他のビッチモノと比べても最高傑作ですね。
美少女ビッチモノのパイオニアでかん奈氏の出世作であるWINTERSの「真冬」や、CODEPINKの
「セックスフレンド」と比べても瞬間風速では上かもしれない。
概要
両想いだったけど、ふとしたきっかけですれ違った幼なじみカップルの片割れがあてつけ的に
誰彼構わずセックスしまくると言うのが基礎。ルート的には
・誤解も解けて恋人エンド
・ヒロインが主人公を諦めて元の幼なじみに戻るエンド
・主人公が寝取らせ性癖に開眼し、ヒロインも「恋人じゃないけど私を見てくれてる」と満足する
セックスフレンド以上恋人未満エンド
の三つ。
良い点
・かん奈絵
さくらのみならず二十年のキャリアの中でもベストワーク。シンプルなキャラデザに助けられたのもあるけど
崩れもなく、身体はもちろん表情も生き生き。特に立ち絵はヌキゲーとしてはもったいないくらいに
よく出来ていて日常パートでも飽きが来ません。
・エロシーン
ペッティング、オーラル、セックス（+３Pまたは学園セックス）の三点セットがしっかりしていて、
非常に抜きやすい。さくらの中では過激ですが、他の複数姦前提メーカーと比べると「もみくちゃ」
と言うまでではないです。ただ、一枚一枚の絵と表情差分も出来がよく、臨場感があります。
他人の精液が垂れてるヴァギナに突っ込んで「あ～あ、やっぱりこのチンチンが安心する」みたいな
NTR要素もキッチリ詰めていて、単純なビッチモノとも一線を画してる。
・非エロシーンの中のエロ
やれる女と言う噂が立ってからは他の男から日常的にセクハラされたり３P前にヌード撮影会をしたり
経験人数告白（耳打ちして主人公にだけ伝えない意地悪をする）をしたりアナル経験を聞いたりと
下手すれば本番よりも過激なことをやってます。づか氏はこう言った絵がつかないエロ描写を多用する方で
賛否別れますが、今回は上手く出来てます。アナルセックスを直接入れなかったのは残念でしたが、
このシーンのおかげでなくても満足感を得られます。もう一人のメインライターであるおんぼろ氏は
日常とエロはギャグ作品以外は分ける傾向があるのでこれが最大の違いかもしれない。
・煽り
報告セックスはありませんが、ひたすら煽ります。満里奈や真理子のようにグイグイ責める訳でもなく、
真由美やギャル妻のように優しくつぶやいてくれる訳でもなく、綾乃のように関係が破たんするのを
覚悟で誠実に報告する訳でもなく…。「今、他の人のチンチン入ってるからあとでね？」みたいな
信頼関係を前提にしたイタズラ的な煽りが多く、この辺は恋人未満の関係の強みかもしれません。
・ヒロイン
今はやりのウザかわ、からかい系のヒロインが本当のビッチだったら？と言う感じの女の子。
他の男とやる時も３P時も実は主人公以外はおまけで、常に主人公を意識したセックスをするほど一途。
でも、日常での男性への気遣いはしっかりしていて、肉便器どころか永遠の女神様みたいな印象を
多くの男に与えたんだろうな～と。
・間男たち
主人公のダチ、ショタ、不良（陽キャ、陰キャ二人セット）、オタ、主人公の知らない先輩etc…と
バラエティー豊富。３P要員の不良は言うまでもなく、ショタでは実践性教育、主人公のダチとは
やりたいだけの男からのセクハラ+脱童貞セックス、先輩とは学園セックス、とキャラ付けとプレイが
しっかり結び付けられています。オタだけはコスプレみたいなのはなく非個性なんですが、不細工でも
男として扱ってくれる優しさと本気になった男性を丁寧に謝絶するヒロインの魅力が描かれてる。
・声優
やや大人し目な声質でペチャクチャ喋るウザさは控えめですが、煽り演技は本当に素晴らしかった。
この手の作品はやはり声優さんが大事だと理解させてくれます。
微妙な点
・ヒロインがぶっ飛び過ぎ
それについて行く主人公と言うのがメインですが、ここまで噂が立ってしまうと日常を送れなくなりそう。
他の女子からの目も厳しくなるだろうし、やった男が彼女持ちだったら完全な関係クラッシャーですね。
まあ、その辺を計算して童貞大好きなチェリーハンターなんでしょうけど。男女共学なのに他の
女子との関係は描かれず、まるで男子校に一人だけビッチ女子が放り込まれたような不思議な感覚。
・間男たちの立ち絵
無個性が多かった過去作のヤリサーと違って、これだけキャラ立ちしてるのに男性の立ち絵がないのは
可愛そうな気が。かん奈氏は男性キャラ描くのも好きな方だし、ショタと主人公のダチは欲しかった。
総評
ロープラのビッチモノでは最高で、おそらくキャラに魅力を付した作品ではこれは越えられないと思います。
キャラ付け放棄して経験人数とか過激さとかだけ追求する最強・最凶なら可能かもしれませんが…。
さくらの中ではクラス全員セックスの完全上位互換、複数姦の質ではヤリサーの上と言う位置。
総合的には満里奈に肉薄出来るところまで来ました（寝取らせのパイオニアである功績や拡張性では
やや満里奈に劣るか）。
もともと欠点らしい欠点の少ないづか氏ですが、本作はコンセプトさえ理解出来れば悪い部分はなく、
買って損はしない純粋なプラス作品に持って行けた感じがします。NTRのみの作品だと喪失感ばかりの
作品になってイマイチ抜けないと言われ勝ちで、本作も元鞘エンドがそれに近い感じもしましたが、今回は
そこが上手く避雷針になってくれました。セックスフレンド以上恋人未満のルートが後腐れなしで
よく映えてます。
これくらいの思い切りの良さがあるのですから、失恋描写に収斂してしまう癖をなくせばかん奈氏との
相性もあってこのメーカーでは無双できる気がします。このレベルの傑作を出してしまうと後が苦労し
そうですが、ここを乗り越えればホンモノでしょうね。