ハイランド帝国領に未だ存在している初夜権謙譲の慣習。今宵も哀れな新婦と寵姫が男たちの慰み者に――ってあれ?
設定だけなら悲惨で悲壮感あふれるものの、蓋を開けてみればたぬきっ子はおしりまで開発されてブリュブリュブリューだわ、お固い眼鏡の鎧騎士は主人公専用の性処理肉便器奴隷眼鏡嬢ですう~~~~~~だわ、お人形みたいな生娘はおしりに栓をしているわ、挙句に褐色の寵姫はおしっこ飲んだり童貞に手ほどきしてツヤツヤのピッチピチになって帰ってくるわできしゃしゃしゃしゃ
とりあえず、エロシーンで笑せにかかるのはやめていただきたい。たぬきっ子は(いい意味で)酷いですよ。
「そこは出すだけ!一方通行デスっ!!」とかもうね……。
眼鏡さんは3つ目が(勿論いい意味で)酷かったですね。何でそこでお礼!?何でそこで飲ませて悦に浸っているの!?って。
いやいや、声優さんお疲れ様でした。
エロシーンは差分が多いのは勿論、今回はブルンブルン動きます。がエロいかと言うと……うーん。エロさよりもまず先に笑いが来てしまいました。
そしてエッチシーンと日常に彩りを添えるのが登場人物の魅力。
ここの作品全般に言えるのですが、主人公を含め基本的に清濁併せ持ったキャラばかりです。
ブブですらあの手紙を読んだあとでは少し印象が変わるでしょう。(余談ですが、クロユリとブブのエロシーンは本作において唯一寝取られを感じたエロシーンでした)
ヒロインズは初夜権謙譲の慣習のために犠牲になる……と思いきや、基本的に「強さ」を持っています。
たぬきっ子はご領主様にめろめろになってスカッとするプレイしだすし、眼鏡さんはなんだか壮大な背景がありますし、クロユリさんは言わずもがな。
そして(ここの作品において)レッドデータブックもののキバナのやきもちっぷりには死人が出るレベル。
ぜひとも続編ではそのいい性格っぷりに磨きがかかっていてほしいものです。
バトルではなく日常とエッチシーンがメイン、雨傘日傘事務所ではなくて西ニフルヘイム工房として出したのはそこに理由があるのかなと。
しかしエロだけではなくちょこちょこ今後の伏線になりそうなものを挟んでくるのがにくいですね。先が気になってしまうではないですか。
汗と脂にまみれた騒がしくも穏やかな、据えた臭いのする裏路地のようなお話でした。
(追記)
おまけの3つ目、何も表示がないのですがクリックできるんですね。不自然ですがスルーしていました。
……本編ではあるのかないのかわからなかった、クロユリからキメラに対する思いがわかっていいなぁと、そしていつか「終わり」を匂わせる幕引き。
ああなんだこのこの可愛い人は!早く続きを!
おまけシナリオで+2点しておきます。