禁断の果実を食べてしまった人間は楽園には戻れない。でも貴方さえいれば、楽園なんてもういらない
妹を性的な対象として見ていた主人公。いつか本当に手を出してしまうことを恐れ田舎を逃げ出した。
そして数年後、結婚の報告に戻るとそこには……。
まず特筆すべきは妹の執念。ヤンデレなんて生やさしいものではありません、この妹手遅れなくらい病んでいます。
その病的な愛情が台詞の端々に読み取れ、こちらをゾクゾクさせてくれます。
兄さえいれば何もいらない、そのためには自分の体だって利用する……いつの間にかプレイヤーもこの妹の毒にじわじわと侵食されていくようです。
そしてラストは破滅に向かって進んでいくような、でも幸せなような不思議な後味でした。
ただプレイヤーにとっての完全なハッピーエンドではありませんのでそこはご注意を。
エロシーンはパイズリ、フェラとオーソドックスな構成。
特にひねったようなプレイはなく、修正が入るような隠語もありません。
傾向としては妹の誘い受けが多く、兄が躊躇→妹が誘う→だんだんノリノリとという様式美。そのためか外出しが多く、中出しはエピローグを含めて2回という少なさです。
ただオーソドックスなんですが、所々CGにわかってる!というこだわりが見れたのが個人的に高ポイント。
例えばパイズリ→顔射後に正常位のシーンで満花の顔に精液が残ったままだったり、フェラ後に口の中の精液を見せてからのゴックンだったり。
すごく細かいところですがこういう細かいところまで気を配ってあると嬉しくなってしまいます。
それとプレイに激しさはありませんが、夏の暑さの中ねっとりと獣のようにまぐわい遭うような雰囲気も良かったです。
実妹抜きゲーかと思いきやシナリオ面でも楽しめました。
正直今月は予定通りならみとどけびとの発売月だと思っていたので、お布施替わりに購入したのですがいい意味で裏切られました。
最後にラストをどう見るかですが、プレイヤーがどう捉えようと2人で居れさえすればそこはきっと「楽園」なのでしょう。
以下、エロシーンの詳細
・幼い頃の満花と
主人公の妄想、挿入はあるがCGに描写はなし、破瓜描写もあるがこれもCGにはなし
・満花に添い寝され
寝ていると思った主人公の背中に胸を押し付ける→欲情した主人公に襲われる
パイズリ→正常位(破瓜のCG描写あり、外出し)
胸に出された精液が次の正常位シーンでもCGに書かれているところが好みです
・浴衣で
満花のお願い(渡されたコンドームを使い切るまでセックスして)を叶える
結局満花の身体に溺れコンドームを使い切った後も続ける(外出し、軽いアヘ顔あり)
個人的にヒロインの身体に使い終わったコンドームが乗せられていくのって好みです。
後最後に何故か満花の顔に影が入り、ヤンデレっぽくみえます
・母親との団欒中
机の下で満花からいたずら、仕返しで満花にいたずら返し
母親がいるので満足にいけず、台所で後背位(外出し)
・おはようのフェラ
口の中に出された精液を主人公に見せる→ごっくん
個人的にこのあと婚約者から電話がかかってきた時に満花がいたずらするシチュに期待したのですが……
・雨のバス停
下に何もつけていない満花と濡れたままH
対面座位で中出し
・エピローグ
ボテ腹H、中出し
未来も希望も絶望もない退廃的な雰囲気がいいです
ところで故郷の「夏」とラストの「冬」の対比は何かの暗示のように思えるのですが、はてさて。