夜の来ない世界、二人だけの生活、開かずの扉、そして――
妾の息子、メイドと立場は違えど同じ「ペット」だった主人公と真由。
しかし彼らの生活は戦争によって一変してしまいました。
お屋敷から逃げ延びた二人は、誰にも邪魔されない穏やかな生活を送ることになります。
この夜の来ない世界で。
大まかなストーリーは上記の通り。そして、アパートの開かずの間を開けた時からエロエロな展開が連続します。
エロシーン：それ以外＝7：3くらいの比率のため、エロシーンをすっ飛ばしてプレイしているとあっという間に終わってしまいました。
エロシーンの合間に入るささやかなシナリオが非常に興味深く、設定が素晴らしかったので物足りません。
夜の来ない世界のことはもちろん、主人公たちが暮らすことになった街の秘密、そして開かずの間等々。
いくらでも膨らませそうな設定なのに、あぁ尺が足りない…………。
真由姉が主人公の父親の言い成りになっていた理由、あの開かずの間は何だったのか、グッドED（上の選択肢で見られる方）で夜が戻ったのはどうしてなのか等消化不良な部分が多く、モヤモヤが残ります。
またエロシーンのせいで真由姉との日常シーンが少ないのも不満でした。もっと普通のやり取りが見たかったですね。
エロシーンは基本ラブラブですが、やっていることは相当えげつないです。
搾乳、尿道カテーテル（これ麻酔なしで入れるとものすごく痛いのにー）、三角木馬と何でも有り。
ヒロインが積極的なのが救いと言えば救いです。こっちが引くくらいに喜んでイキまくってくれますから。
ただ序盤には主人公以外とのHもあるので要注意。
後、エロシーンで真由姉の胸がヘチマみたいに垂れているのが気になりました。
立ち絵でも違和感があったのですが、脱ぐと「ハリのあるおばあちゃんのおっぱい」（失礼な言い方ですいません…）のように見えて萎えます。
BGMのせいかどことなくノスタルジックな雰囲気はグッド。しかし所々光るものはあったものの明らかに描写不足。
シナリオは短いながらも引きつけられるような魅力があったのですが、プレイ後に消化不良感が強く残るため高評価はできません。
点数は50点としましたが、私にとっては凡作と言うよりももったいない作品と言った位置付けですね。
面白そうな設定がたくさんあったのに（主人公の実母とか）、うまく料理しきれていない印象を受けました。
いつかリメイクして欲しいです。
以下、さらにネタばれ感想
主人公たちが暮らしていた街＝死者の街？
ただそれだと、グッドEDでまた街に戻ってきた理由がよくわからない。
主人公がこの街に来たのが休むためだったのなら、この街は死者が一時的に住まう場所？？
これでは主人公と真由姉が死者となってしまうからやっぱりおかしい。
何故夜が戻ったのか？開かずの間とは一体何だったのか？あーモヤモヤするー。
主人公の実母はシナリオに関わってくると思ったのに、最後まで何もなくて残念。