おかえりなさい、と彼女は云った――
主人公・創一は久しぶりに故郷に帰ってきた。
幼馴染との再会、雪童の伝承、毎年男女一組が消える行方不明事件
そして―――。
「おかえりなさい」
フリーゲーム レトロ民俗ノベル プレイ時間2時間半
綺麗なヤンデレもの。どっちかというと感動系。
ヤンデレものですが、カニバリズムなどのえぐいものは無いのでヤンデレ初心者向けだと思います。
私にはこれくらいでちょうど良かったです。初心者ですから…。
ちなみに本作は「ヤンデレが幸せになる」ゲームであって、必ずしも「ヤンデレを(主人公が)幸せにする」ゲームではないのでご注意を~。
ルートは4つ。2人クリアーすると竹沢ルートが解放され、それをクリアーするとトゥルールートが解放されます。1つ入るのが難しいルートがありますが、タイトル画面に攻略情報があるので大丈夫です。というか、自力であのルートに入れた人はすごいと思います。
それと竹沢ルートは文月と主人公の恋愛描写には期待してはいけません。そんなもの、まったくと言っていいほどありませんでした。
(まぁ文月は主人公にはもったいないしね~)
トゥルーまでのエンドは、ハッピーエンドで無いながらもすっきり終わります。特に凍織ルートは泣きゲーっぽいです。途中でヤンデレ表現はあるものの、これホントにヤンデレもの??と思いました。
だけど、トゥルーは…。
うん、正当なヤンデレもの。まさかあの人が黒幕だとはね…。
あるCGの使い方が非常にうまい。後半の「~じゃあないですか」を連発するシーンはぞっとしました。
ラストも不完全なハッピーEDでとても綺麗。バッドED風なのに、彼女が幸せになってよかったと心から思えました。
不満点はせっかく綺麗なCGなのに回想ですべてが見れないこと。特にエンディングのはすべて気に入っただけに残念。
それとレトロな雰囲気を出すためか、小難しい表現を使っているところも少し気になりました。まぁ雰囲気は出てるので、それほど気にすることはないと思うのですが…。
ストーリーが良かったのと、トゥルーラストのCGに惹かれたのでこの点数。
トゥルーまではあまりヤンデレ表現がないので、ヤンデレに期待すると肩透かしかもしれません。
しかし私としてはこれくらいが正統派ヤンデレではないかと思います。流血描写もあまりないのでスプラッター苦手な人も是非。
とにかく「綺麗」なお話でした。