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isoisoさんのウィザーズコンプレックスの長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
ウィザーズコンプレックス
ブランド
ういんどみるOasis
得点
74

一言コメント

こーちゃ絵は相変わらずC’est super!(※意味:素晴らしい)内容はまぁ…ぼちぼち。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

・ヒロイン
一葉とアイリスがお気に入りだが、それ以上に舞生先輩が好き。
舞生先輩はサブヒロインに収まる器じゃない。
鳴outの魔王様in希望。
そもそもヒロインが全員一年生っていうが何ともアンバランス。
後輩はどうしようもないにしろ、年上ヒロインは欲しかった。

・主人公
蒼くんは運動神経良いし、学力も申し分無し(東塔学年10位)
魔法特性も世界唯一の吸収能力で、性格もそれなりかつ主婦しててスペック高いにも関わらず、物語のメイン(大戦)における、活躍の場が少なすぎるのが問題。
主人公が俺TUEEEEEEE!する作品が好きな身としては、武力、知力のどちらでも、目覚しい場面が見れず、爽快感は乏しい。。

・エロ
こーちゃ絵は最高。
ただ、一葉と舞生先輩がち○この呼称を、ち○ちんって呼ぶのが気に入らなかった。
ガキじゃないんだから、もっとこう無かったのかな?
鳴にだけおち○ぽ呼称させずに、皆に言わせればいいのに。
ほのかの寝ている隣で、声を潜めてヤるシチュエーションとかが最高だっただけに、本作で一番残念度合いが高かったです。


以下、シナリオ要約。合間に感想。

◆共通
国家機関(魔科学研究所)に所属する主人公(東雲蒼)の両親が、息子の体質(無の魔力を保有する)に気付き、魔法使いは女の子だけって常識を覆す存在が、一時的に世間を賑やかす。
しかし、魔力はあっても魔法は使えず騒ぎは沈静化。
普通の学校へ進学するはずだったが、姉(桜子)の暗躍によって、魔女育成機関(御久仁学園)へと通う事になる。
弟の意見を聞かずに物事を進める姉の身勝手さに、私のみあぞー桜子に対する心象は悪し。

入学式は、女子校だった学園に主人公の入学の話が通達されておらず、変質者騒動。
何とも理不尽の連続に、教師陣の怠慢が露呈。
まぁアイリスちゃんの胸を揉むラッキースケベイベントがあったので許す。
アイリスの急なホームステイ先が主人公宅に決まり、引越しの手伝いで親密度アップ。

東学者塔の生徒会長(氷室先輩)に生徒会役員の指名が下され、先輩を差し置いて任命される潜在能力を、召喚された氷の巨像との戦いで証明。
その裏で、西学者塔の生徒会長(ルクサーナ)はアイリスを勧誘。
ヒロイン3+主人公に対して、ヒロイン1って両生徒会のバランス悪いなぁ。
留学生か否かの違いで分けられるにしたってな。

生徒会監査会、通称・魔法生徒会大戦。
勝利した生徒会が一年間の全権限を担い、また会長は校則を書き換えるor書き足す権利を得る。
両生徒会の内わけが、新入生7、三年生1という謎の比率。
有望な新人をスカウトするにしたって、数が多過ぎるし在籍する先輩方も不甲斐なさすぎるだろ…。
ほのか提案の親睦会が開かれるが、アイリス陣営は宣戦布告の場と勘違いし、説得もままならず、氷室先輩の強襲で誤魔化し。

第一回戦「encampment game」
(鳴作戦)アメリカ味秋刀魚が待ち構える敵陣へ単騎で突っ込むアホっぽさ、嫌いじゃない。
(蒼偵察)偶然にもアイリスと鉢合わせて、ポロっと作戦を漏らす彼女が可愛い。
陣地防衛に勤めていたターニャの策謀によって、東生徒会は敗北。

ターニャに負けたくない鳴が、蒼を英才教育?(ゲーム特訓)
主人公の振舞う手料理にご満悦の癖、素直にならないツンデレ気取りで、毎日お弁当を作らせようとするとは、なんて厚かましい女。
魔法操作が不得手な鳴に、ゲームの技を活かすことを提案し、衣装が維持出来ないほど特訓。
一番初めに拝むことになるヒロインの裸体が鳴なんて、全然嬉しくない!
一葉の苦手なもの(虫)を知った蒼は、ほのかに対しても秘密を貫き通そうとするが、意味深な態度が男女の仲と勘違いさせてしまう。
親友にあらぬ誤解を受け、頭の中(顔)が真っ赤になった一葉は、蒼の脳天をカチ割りって、照れ隠しの態度が酷い暴力で辛い。
そんな東塔生徒会の日常話を聞かされ、未だ打ち解けていないアイリスは落ち込む。
主人公への日頃の恩返しで、料理を振舞おうとするも、突然の来訪者(西塔生徒会)によって企画は破綻。
しかしその後は主人公と肩を並べて一緒にお料理をする良い方向へと転がり、胸がほっこり。
一葉と邂逅した休日、先日の気まずい関係が尾を引く二人だったが、蒼の優しい一面(人助け)を話の切り口に、一歩距離が近くなる。
手製のぬいぐるみに、主人公の名前を付けるのは、ありがちだが可愛いものだ。

両生徒会共同で郊外学習の計画。
現地の下見、女性陣の露天風呂は目の保養。
ほのかが大きい(F)のは分かってたけど、一葉もなかなか(E)そしてルクサーナの圧倒的エロさ(H)
恋愛運最悪なほのかと最高な蒼が、休日に図らずもデート。

第二回戦「クレイジーアニマルカーレース」
魔力を込めると、尻と目から魔力特性に応じたものが射出され、両脇に備わった腕が猛威を振るう。
メリッサの魔法をかき消すことによって、蒼の魔力特性が判明(魔法吸収)
接戦の末、東塔生徒会が勝利を挙げる。


◆アイリス・ラインフェルト
魔法大戦の歴史を変えて、学園の支配を目指す。
ルクサーナの宣言は、アイリスの発言へ転嫁され、強い風当たりに晒されるも、本当のことは言えず仕舞い。
ほのかと蒼とアイリスでお出かけし、憧れのほのかに友達になろうと言えず落ち込む彼女は、桜子に促され学校を休み、西塔生徒会がお見舞い。
青空魔法教室をサボり、勝手なことを言うメリッサとターニャに、アイリスもおこ。
本気の魔法を展開し疲労で倒れ、蒼は付き添い。
目を覚ましたアイリスの告白→西塔へ移籍する主人公。

第三回戦「Treasure hunting」
迷宮と化した学園から学園長室の宝物を先に手に入れた方が勝利。
解説席で起こりそうだった、場外乱闘発生!?のやりとりに笑った。
「これからの見所は?」
「あえて言うなら、学園長の性格の悪さが見物といったところかしら」
「……何ですって?シャリファさん」
「学園長、笑顔ですが心なしかこめかみがピキピキいってます!」
アイリスの本気魔力放出によって西塔生徒会の勝ち。

噴水の水泥棒の犯人(シャリファのサボテン)探しで、キャンプで泊まり。
普段から魔力絞っていた理由は、小さい頃に母を傷つけてしまった為。
祝勝会兼アイリスの誕生日会。
魔法大戦で勝利した暁には、今後の大戦を廃止することを決意する。

第四回戦「Belling the cat」
鬼(学園長・マリア・ラインフェルト)ごっごは、北風と太陽作戦によって、東塔の勝利。
皆の為にと思って挑んだ戦いだったが、起こした行動は、仲間を信じない独りよがりを反省し落ち込むアイリス。
そんな彼女にほのかは優しく声をかけるが、反射的に言い放ったアイリスの言葉で消沈。

第五回戦「Duel」
仲間の魔法を使用できる封印の指輪を装着した、代表者同士の一騎打ち。
母に甘え、仲間との信頼も得た、万全のアイリスと集中しきれていないほのか。
蒼が戦いに割って入り、お互いが全力で戦った結果、アイリスは勝利を飾り、現魔法生徒会大戦は廃止し、全員参加の新しい大戦を新設。
ほのかとアイリスは友達同士になり、新魔法大戦の実現に向けての話し合いが、何故か主人公を取り合う構図に落ち着いたのは、至極謎であった。


◆竜胆 ほのか
テスト勉強でほのか邸へ。
一葉は逃げた鳴を追い掛け、ほのかと二人っきりの蒼。
アルバムを見つつ、好きな異性の話になり、お互いを意識し始める。

第三回戦「Cavalry battle」
水上騎馬戦は、西塔生徒会に大敗。
雷属性の鳴を一葉の風で投げ込み、落馬覚悟のめいこれだーで、ゴリゴリ削る作戦とか無かったんですかねぇ。
魔法が上手く扱えない女の子(ミヨちゃん)が自信を持てるよう、子供会で魔法の演劇。

第四回戦「Shooter」
開幕即効でエロババァを倒すも、一葉がアイリスに瞬殺され、接戦の末に東塔の勝利。
ほのかと付き合い、お弁当の交換、休日デート。
東塔の様子から、勝つことへの意義を見い出せず、それでも頑張ることで認められようとしていたアイリス。
西塔の上級生の激励に勝利を余儀なくされ、蒼の家から寮へ移り住む。
御久仁学園の歴史。
優秀な魔女を育てる学園は、学生の肥大化と共に留学組と国内組が二分し、生徒会大戦が開かれ、勝者の権限によって完全に分断され、対立は確固たるものになってしまう。
対立を煽る糞制度に風穴を開けるべく、東塔生徒会はボイコットをし、大戦の意義を再考させようと学園に促すが、回答は大戦の開幕。

第五回戦「魔法対戦」
アイリスの魔法の暴走を蒼が止め、吸収限度を上回る魔力を、ほのかの魔力操作で空へ打ち放ち終幕。
勝者の権限によって、国内組と留学組によって二分され塔とクラスを再編。
生徒会大戦についても、学園の信任を得ることで再考され、任命から選挙への移行。


◆真名鶴 一葉
西塔が宣言した支配宣言を、全校放送の場を使って、蒼が筋道立てて論破し撤回させる。
蒼を見つめる一葉の眼差しが、信頼に満ちていて気分が良い。
魔法大戦はお荷物の主人公だが、こういった部分で多少なりとも活躍してくれると嬉しい。
ほのかのお節介で、蒼を意識し始める一葉の態度はツンツン。
彼女が喜ぶことを入れ知恵され、クレーンゲームを奮闘するも苦戦。横目で見ていたターニャが嘲笑と共に獲物を仕留め、カッコのつかない形でプレゼント。
大吉(クマのぬいぐるみ)を抱きしめる姿は、普段が凛々しいだけにギャップも相まって余計に可愛い。

中間テストも終了し、生徒会に怪談調査の依頼が舞い込む。
学園に泊まろうとする蒼の陣中見舞いに、おばけの類が苦手ながらもやってくる一葉。
犯人はターニャ、話のオチで鳴のいたずらで騒動は収束。
ほのか発案のお出かけから、二人っきりの場面が作られ、一葉に告白する蒼だが、結果はフラれてしまう。
気まずい関係が出来上がった翌日、第三回目の魔法大戦が開催される。

第三回戦「Dodge Ball」
魔力特性を反映するタマボールによる、外野無しのドッジボール。
大戦に集中出来ていない一葉の戦犯によって惨敗。
ほのかと距離を置き生徒会を離脱した一葉を追い掛け、二度目の告白?からえっち。

一葉の辞任に舞生の就任。
休日デートをきっかけに、Oasisのバイトを始める一葉。
第四回戦「マジカル押し相撲」
魔王様のごぼう抜きで完勝。
翌日の第五回戦「Arthurian Romances」
アーサー王物語。特急魔道具の剣を先に手にした陣営の勝利。
魔王様の七魔将を一刀両断し、書記の座に再復帰し競技に参戦。
魔力反射を作用する剣は、一人で引き抜くことは叶わず、ほのかと一葉が手にして東塔の勝利で終幕。


◆神楽坂 鳴
鳴の家で試験勉強と晩ご飯作り。
プレッシャーに弱い鳴の背中を後押しし、学生寮に住まうターニャを訪問し対戦(Witch’s Garden: 全世界で1000万人がプレイする世紀の傑作格闘ゲーム)
師匠と弟子の関係から恋人同士に。
試験の最終日と同日、第三回戦「Magical Grappling」が開催。
魔法制御のリアル格闘ゲーム。
鳴とターニャの独壇場は、鳴の油断によって敗北。
成長していない、つまんない奴と言われるも、メゲずに先を見据える鳴。
産学協同プログラムの一環、御久仁学園と風城ソフトの共催によるゲーム大会が開催。
ターニャのゲーム実況に鳴も参加。
言い合いから魔法を使った喧嘩にまでなり謹慎処分。
第四回戦「Russian Roulette」の開催と共に、謹慎も解除。
結末は呆気なく、ロシアンルーレットによる敗北で、西塔生徒会の勝利が決まる。
敗因は、蒼の吸収能力が突如として消失したから。
勝負に負けて、大好きな人が叩かれる姿を見て、本気の戦いが怖くなっただったが、蒼の一緒にいる宣言で、エンジョイ勢からガチ勢に復帰。
ゲーム大会でターニャを倒し、優勝を飾る。
ターニャのユートピア(生徒会が学園を支配)作りの一環で、学食のメニュー変更。
東塔学生の不満が募り、ボイコット騒動も上がるが、一時的に舞生先輩の力を借りて凌ぎ、西塔生徒会へ勝負を挑む。
模擬戦「Lyric Battle」
リリックバトル。漢字にカタカタを当てた、俗に言う厨二言葉と使った、想いと想いをぶつけ合う言葉の戦い。
詠唱コンボによる、大魔法のぶつかり合いは、ご都合主義っぽさはあれど、想いの強さと評されれば否定は出来ず、上手い決着だと思った。
ただ、蒼の魔力吸収能力が消失した原因の一因が、鳴と結ばれたことで、属性が絆(仮)っていう理由付けは杜撰で納得し辛いものだった。
というか、わざわざ能力消失させる必要性があまり感じられなかった。


◆氷室 舞生
蒼の魔力吸収体質の実験もとい、研究のお手伝い。
魔法ミックスで蒼の魔力を調査するはずが、結果魔王様が魔法を使えなくなる事態。
しばし執事役として舞生と行動を共にし、メリッサに挑まれた勝負の代理でボロボロ。
膝枕の介抱から、傷が良くなるオマジナイでキス。
翌日も同様に、魔法が使えない先輩と連れ添うが、ひったくり犯を捕まえる際に、魔法が使用可能になっていたことが露呈。
逃げる彼女を追い掛け、一緒に居たかった気持ちの告白からえっち。
舞生の魔王級のおっぱい、最高や。
学園を賑わすカップルの誕生。飄々とした掴みどころのない態度は、相変わらずだがそこがまた魅力的。
蒼にだけ見せるあどけない寝顔のCGは、素直に可愛いと思った。


◆シャリファ・ルクサーナ
故郷(マレーシア)に住まう妹のディアナに、男を落とすテクニックを教授。
彼氏を見たいと縋られたシャリーは、蒼に彼氏役を頼み、万全を期すべくデートからの報告。
シャリーの素敵な点を挙げ、勘違いした彼女に、東塔生徒会を辞めるよう迫られ、えっち。
96のH。その圧倒的な数字だけでなく、乳首丸見えのエロ下着で誘われたら、即降参間違いなし。


◆メリッサ・マスタング
休日、アメリカンドッグの大食い大会でメリッサに捕まり、強制参加させられ結果、蒼の優勝。
メリッサの標的が一葉から蒼へ移行し、勝負を挑まれ続けるが連戦連勝。
シャリーから必勝の策を授かったメリッサのおっぱい攻撃によって撃沈。
胸の高鳴りの正体が恋か確かめるべくえっち。


◆タチアナ・ミハイロヴナ・パブロワ
猫耳ヘッドフォンのセンスが良い。
中庭でボレロと遊ぶターニャを見つけ、連日逢瀬を重ねる。
鳴とターニャを引き合わせようと画策するも、鳴との関係のダシに使われたと勘違いを起こさせてしまう。
誤解を解く発言が告白へとスリ代わり、そのままキスからえっち。
リア充死ね発言していたターニャとは思えない台詞、普段がツンツンしているだけに、デレたらやっぱり可愛いなぁ。