ErogameScape -エロゲー批評空間-

isoisoさんの嫁探しが捗りすぎてヤバい。の長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
嫁探しが捗りすぎてヤバい。
ブランド
Hulotte
得点
80

一言コメント

菜々華先輩、超可愛い。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

葦原の家系は、山の神の血筋を代々受け継ぎ、特殊な力を持っている。
妹の希里乃は相手の心を読む神通力、兄の大輝は予知夢に目覚める。
主人公は予知夢(子供の頃に約束したお嫁さんとのえっちな夢)の相手を探し約束を果たすべく、八千矛村(人口の少ない過疎の田舎)から大祢学園へ編入。
お社の補修工事に村へ来ていた八神家に当たりを付け、主人公のお嫁さん探しが今始まる―

◆八神甘夏(八上甘比売)
(×あまなつ→○かんな)
希里乃は、甘夏に宿りだした神性の監視を同族の菜々華先輩にお願いするべく、瀬里香の制服を借りて学園へ潜入。
甘夏は授業中と生徒会の会議中に見た未来視(業務用冷蔵庫の移動中に転倒し大怪我)によって、事故を未然に防ぐ。
主人公と過ごす内に、封印された記憶と神通力を取り戻した彼女は、約束の女の子が自分でなかった事実を知ってしまい、神通力の制御を失う。
負の感情によって自ら命を削る甘夏を、菜々華先輩と希里乃の力を借りて救い出し、一件落着。
婆さんに精神干渉の神通力の使用を叱られるが、甘夏を嫁にすることは歓迎。
菜々華先輩が主人公の愛人としてシレっと婆さんに自己紹介するのは笑った。
流石抜け目が無いというか、もう彼女が本妻で良いというか…。


◆八神瀬里香(勢理波乃比売)
「えっと……大輝、お兄ちゃん」
希里乃に呼ばれ慣れているハズの響きが、新鮮に聞こえる不思議。
イナバのご飯を買った帰り道。
菜々華先輩の誘惑によって、主人公を取られてしまうかもと思い、ギュッと腕を握る仕草が可愛い。
嫁候補を瀬里香に決めたと八神家へ報告するが、まさかの美穂乃姉のサプライズ返し。
「あの夜……わたしとあんなに熱々だったのに!」
「大輝お兄ちゃんっ!?」
付き合い始めて僅か一日、二股疑惑が早々に露呈と思わせる展開に笑った。
希里乃の突然の通達。
昔に縁の切れている(瀬里香と交わした結婚の約束が破られた)二人が惹かれ合うことで、邪気が出て周囲に悪影響(美穂乃姉とマモの体調不良)を及ぼしている。
瀬里香と親密になることで復縁し、問題解決を望む主人公だが、イナバが瀕死。
菜々華先輩を愛人にすれば、邪気は消えると甘言に誘われるも、彼女との結婚の約束を大事にしたいと断る。
八千矛村で消された記憶(山奥で転んだ瀬里香が、運悪く害虫駆除の罠の上に倒れ大怪我を負い、神通力で助けようとした)を取り戻し、美穂乃姉と甘夏、希里乃をきっちり振ることで、瀬里香との縁が復活。


◆八神美穂乃(穂乃見比売)
美穂乃様!美穂乃姫!!美穂乃女神!!!
学園のアイドル的な存在と一緒にお風呂に入れる至福、突然の雷雨に感謝。

結婚の約束を交わしていない事を悔しく思い、本音を零す美穂乃姉可愛い。
「だから……その……小さい頃はもう無理だけど……」
「お姉ちゃんをお嫁さんにする約束は、いつでもしていいからね?」
その後真っ赤になって取り乱し、天ぷらを口に突っ込んでくるのは勘弁な。

菜々華先輩に美穂乃姉を嫁にすると報告し、図星を突かれる。
「つまりおっぱいに目がくらみましたね」
そして、わがままボディの見た目ながら、心は乙女な彼女に迫る予行練習を開始。
学校の屋上で柵ドンから、ありったけの気持ちで乱暴な言葉
「俺のモノになれよ……」
「は……はひ……わたし、あなたにぜんぶあげまひゅ……」
「すきにしてくだひゃい……」
一発でトロトロになって、まともに声も出せなくなる先輩、超可愛い!
「柵ドンでさえこれです。真の壁ドンを命中させれば、美穂乃は0.2秒で落ちるでしょう」
菜々華先輩は0.2秒もかからずに仕留められそうやね。

付き合い始めた翌日、重箱6段の愛情弁当を上機嫌に作る美穂乃姉。
福引で日帰り温泉旅行を当てて、日帰りデートの予定が局地的豪雨で一泊。
先生の手伝いで手に入れたプールのチケットは、残念ながら美穂乃姉の風邪によって行けず家でえっち。
登校中に神通力で犬を助け、主人公の秘密がバレたことで、正式な嫁として改めてプロポーズ。
過去に過ごした時間と約束がない事で、自分が大輝に相応しいのか迷う美穂乃姉の心境が、局地的な異常気象を引き起こす。
菜々華先輩の助言を賜り、言葉を積み重ねることで彼女も結婚の申し出を受け入れ、万事解決。


◆高宮菜々華(沼乃花速比売)
下駄箱に入れられた一枚の紙切れ。
『昼休み 屋上 菜々華』
淡い期待が一瞬で吹き飛ぶ、色気の欠片も無い、要件だけの言葉の羅列に笑った。
嫁選びに必要な二つのポイント(直感と体の相性)で、清楚でミステリアスな先輩の雰囲気を吹き飛ばし、自らを練習台に相性が良ければ嫁にして下さいと迫るアプローチ…あぁ、もうお嫁さんは決まったも同然ですね、はい。

甘夏を助け、結界の力で意識を失い、先輩とのえっちな夢から目を覚ますと、そこには本物の先輩。
手を握り締められ明かされる彼女の秘密(神々の血を引く一族の末裔で、最後の生き残り)から、再び迫られる子作り。
「さあ、それでは今から夢の続きをいたしましょう。大丈夫です、知識だけなら色々と調べましたから」
「いやいや、そんな、ここは学園だぞ!?」
「だからこそ素晴らしいのではありませんか」
「では、レッツパーティ……」
子供の頃の約束なんかもうどうでも良くなった。
だって目的のお嫁さんは見つかったんだから!レッツパーティ!!

先輩の慌てる姿が堪らなく好き。
深夜の散歩で一人泣く先輩と出会い、溢れた本音で不意打ち。
「先輩のそういうところ、俺は好きだよ」
「…………えっ?……うっっ?」
「わーっ!?今のなしなし!なし!」
「と、とちゅぜんにゃにを言うにょにぇす!?」
噛み噛みじゃねーか!くっそ!

母から隠すように言われた力をひけらかし、周囲に怖がられた彼女は逃げ出す。
力を行使し続けて消耗しきった先輩は、母に力を分け与えられ生き延びるものの、大切な人を失い孤独となった。

異性と言葉を交わさない理由。
時間隔絶の神通力を持つ彼女は、処女性の維持が一族の掟として魂に刻まれ、異性と会話すれば胸が痛み、目眩がし、数秒後に昏倒してしまうから。
なお、同族である主人公は例外である。

主人公とのショッピングデート。
「か、壁?見えない」
「視界はぼやける。大輝くんしか見えない……うう…………恥ずかしいよう……」
恥ずかしく視野狭窄になり、名前を呼ばれて脱兎の如く、店舗の壁に突っ込み出す先輩も可愛い。

プールえっちで強い神通力を感じ取った婆が希里乃を派遣し、菜々華先輩を観測。
希里乃は結婚の約束を交わした八神姉妹なら身を引くことにも納得出来たが、何処の馬の骨とも知らない菜々華と親密になるのは許容出来ず、力(過去視・未来視)を使い見定める。
彼女を認め、自身が入り込む余地が無いことを察し、即座に大好きなお兄ちゃんの為に立ち回る(婆と敵対)希里乃は良き妹。
恋人になれなくても、お嫁さんになれなくても、お兄ちゃんの妹という、絶対壊れない永遠の絆を胸に明るく振舞う姿も好き。

紅茶の茶葉を買いに店に行くと、お金はあれど普段は倹約している実情を知り、彼女を褒める主人公。
「クールでミステリアスに加えて、しっかり者属性が付与されましたか」
「あ、ああ。柱や植え込みに突っ込む菜々華はクールでミステリアスでしっかり者だよな……」
「む……っ!大輝くんは意地悪です……バカ、嫌い……」
「嘘です、大好きです……!」
冗談でも嫌いと口にするのは嫌で、即座に手のひら返す彼女もまた可愛い。
そして相合傘の死角を作って熱いキス。
「わ、わた、わたしはですね、だいきくん……!」
「声が裏返ってるぞ、菜々華姫よ」
「こんにゃ、はげしいキスだなんて……おもってもいなかっ……ん、ん……!?」
自ら誘っておいて照れまくる姿が堪らなく可愛い。

先輩の家で一晩を共にし、突然の電話からは妹の悲痛な声(虚偽の報告をした罰で屋敷の草むしり)
他者の記憶を読み取る婆さんに嘘は通じず全て筒抜けだったが、先輩との関係を認めて貰い、憂いのない婚約関係が結ばれる。
嫁の子作り弁当に、婚前えっち、子供を授かり二人は幸せな家庭を築いていく。


◆葦原希里乃(貴理里木乃比売)
僅か三日ばかり家から離れた、大好きなお兄ちゃんとの電話のやりとりが好き。
「ホームシックになったり……してない?」
「お兄ちゃんいなくて、希里乃はちょっと寂しいから……」
「いや、こっちは賑やかだからそれはないな」
「んなっ――!」
「もう一度戻るようなことがあったら、何か買っていくよ。何か欲しい物があった――」
「何もいらない!お兄ちゃんのバカ!お嫁さんになんかフラれて帰ってきちゃえ!バーカ!」

主人公が辿る幸せな未来を視た希里乃は、自身の中に宿る葦原大神の力の片割れに呼びかけられ、大好きな人と結ばれる未来を願う。
「希里乃も、お兄ちゃんのお嫁さん候補にして欲しいの!」
衝撃の告白から数時間、八神家来訪当日に妹と初えっちを済ませ、お嫁さん候補に希里乃も加わる。
えっち済ませているのに候補なのは謎だが、八神姉妹に背中を押された主人公は、餞別(プールのチケット)を貰い希里乃にプロポーズ。
切られた力の比売(キリリキノヒメ)は、葦原大神(オオキコクヌシ)の妹として生まれ、一つになり消えた存在。
大輝と希里乃のはその生まれ変わりとして、同じ悲恋の結末を辿ると告げられるが抗い、神性の強い村へと帰る事にする。
最初に国作りをした神さまの(お嫁さんをもらう時の)ルールに則り、大輝から希里乃を嫁に迎えに行くことで、キリリキノヒメの願いも叶い解決する。


◆玉野唯
バイト戦士にして、お嬢様属性を併せ持つ美穂乃キチ。
勉強以外にも色々な事を学びたくてバイトを両親に相談したら、父親の友人(学園の理事)の力で、学内喫茶(カレワラ)を作ってくれた。
そんなカレワラのサービスデー(全品9割引き)に、想定外の人手不足が重なり、主人公が急遽手伝うことになる。
手伝いが増えたとはいえ仕事量は多く、連日の無理が祟り唯は倒れてしまうが、それがきっかけで二人はえっち。
新人復帰の前日にしてバイトの最終日、美穂乃様をカレワラに招待し、唯が憧れていた理由を告白。
その後、カレワラでえっちなメイドさんを抱き、婚約を結ぶ。


◆新堂明佳
難航する嫁探し、凄惨なるテストの結果。(科学の小テスト25点)
「はぁ、お兄ちゃんにはやっぱり学園生活もお嫁さん探しも無理だったか」
「それならしかたないよね。ほら、もう村に帰ってきなよ。こっちで希里乃と楽しくすごそう?」
自分の妄想に従い妹とえっち三昧の自堕落生活…悪くない、むしろ良い。
現実逃避から引き戻され、先生とのお悩み相談。
勉強を教えてもらう代わりに、マラソンの練習(明佳は、大祢学園の先生代表として町内マラソンの選手に選ばれた)に付き合う相互関係が結ばれる。
練習二日目にしてお互いを好きになり、告白からの保健室で初えっち。
マラソン大会当日は、途中コースが変更になる事故があったものの優勝で飾り、ご褒美に教室でえっち。
苦手(マラソン)を克服した先生に勉強を教わり、テストも良い結果を出し、先生の家の鍵をプレゼントされ、婚約を結びEND。


◆ハーレム
5人の嫁と2人の愛人と愛し合うだけの日々。
神様の設定もそれぞれあって、意外としっかりした内容だったのな。